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大和ハウス 

子育て世代向けの「xevoAI (ジーヴォ・アイ)」発売


寄棟屋根タイプ

 

 大和ハウス工業は3月10日、企画提案型の子育て世代向け戸建住宅の新商品「xevoAI (ジーヴォ・アイ)」(軽量鉄骨造)の発表会を行った。

 商品コンセプトは「三角屋根、四角い家、まぁるい暮らし」。「三角屋根」は個性を主張する新しい切妻屋根デザイン、「四角い家」はシンプルで自然と暖かみを感じられる建物外観、そして「まぁるい暮らし」は「家事サポート提案」「子育て提案」「エコロジー&エコノミー提案」により、ご家族みんなが「触れあい」「愉しく」「明るく」「やさしく」「のびのび」暮らせる住宅であることを意味している。

 商談に当たっては、従来のパンフレットだけでなく、デザイン、プラン、性能、オプションなどを3D画像や音声で説明するデジタル商談ツール「D-BROWSER」を導入する。

 同社は昨年7月から、ブランドマネージャーとして担当役員を配し、戸建て商品を「自由設計」「企画提案型」「3階建て以上」「木造商品」の4ブランドに分けて商品開発を行うようにしている。

 第一弾として昨年2月に賃貸併用の「xevo+R」を発売しており、今回の「xevoAI (ジーヴォ・アイ)」は第2弾。

 同社の戸建て受注の45%を占める30歳代中心の子育て世代がメインターゲットで、価格も2,000万円程度(坪当たり51.9万円〜)とリーズナブルな設定にしているのも大きな特徴の一つ。年間販売目標は2,500棟。

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 記者は、ハウスメーカーの戸建ての取材は多くないので分からない部分も多いが、新商品はヒットするような気がした。「デザイン」「環境」「子育て」「収納」はマンションでも最重要課題だからだ。これらを満たすものが売れていることに変わりはない。

 第一は省エネ・経済性だ。同社オリジナル外壁システム「外張り断熱通気外壁」を始めとするワンランク上の省エネ性能に太陽光発電システムを合わせることで、年間の光熱費を約95%、CO 2排出量を約58%削減できるエコロジー&エコノミー提案を行っている。

 第二は、家事サポート提案だ。家族の団欒を重視したものから、収納充実プラン、家族の洗濯サポートライフなども納得できる提案がなされていた。「室内物干し」提案は、記者が20年も前から主張してきたものだ。子どもの成長に合わせ間取りが変更できるのも必須要件だ。

 首都圏も地方も建売住宅市場は、価格ありきの低価格商品が幅を利かせているが、同社取締役常務執行役員・渦居隆司氏は「今は足し算でなく引き算≠フ商品が注目されているが、当社は地域のビルターのような低価格路線でなく、しっかりしたものづくりから逸脱しない」と語った。

(牧田 司 記者 2010年3月11日)