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独身男性向けセミナー開催 快適住まいづくり


木村社長

 

「女性のための快適住まいづくり研究会」を一般社団化

 株式会社快適住まいづくり(木村吉伸社長)は、これまで任意団体だった「女性のための快適住まいづくり研究会」(小島ひろ美代表)を去る2月18日に一般社団法人とした。3年後の公益社団化も目指す。

 また、女性会員の中から「私の弟にも教えたい。男友達にも紹介してあげたい」などといった声に応えるため、独身男性を対象としたマンション購入セミナー&見学会を開催していく。第1回の「男子専科マンション購入セミナー&モデルルーム見学会」を3月23日(火)に行う。

 独身男性を対象とするセミナーを開催する狙いなどについて木村社長は、「女性の会員からもデベロッパーからも『男性向けのセミナーはできないか』という声を聞いていた。行ってみないと分からない部分もあるが、基本的には女性と同じ。女性ほど真剣に将来の生活設計を立てていないかもしれないが、現状のままでいいのかということを訴えたい。独身男性向けに 10 万通のメールを送る予定で、40〜50人ぐらいは集るのではないかと見ている」と語った。

 「研究会」を一般社団法人としたことについては、「社団化することで公益性を知らしめていきたい。3年後をメドに公益社団化を目指す。現在、50平方b以上となっているローン減税を30平方b以上に緩和するよう要件緩和の活動なども行っていく」としている。

 快適住まいづくりは平成6年設立。同時に「女性のための快適住まいづくり研究会」を設置。これまで「女性のためのかしこいマンション購入術講座」を318回開催。最近のセミナーは100人以上が集まるという。女性の会員数は約54,000人に達している。そのうち約20,000人が既購入者で、約2,000人が2戸以上の購入者。業績は15期連続して増収増益を達成。

 今年の4月17〜18日には「第2回女性のマンション購入★春の応援フェア」を東京国際フォーラムで開く。講師には小島代表のほか、ジャーナリストの櫻井よしこさんを招く。デベロッパー各社の販売中、販売予定の物件情報を発信していく。昨年の来場者は1000人以上だった。

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 記者は、独身男性向けのセミナー開催に快哉を叫んだ。独身女性がマンションを購入することが流行り出したのは平成6〜7年ごろだと記憶しているが、「女性のための快適住まいづくり研究会」はまさにその流れに乗り、その流れを促してきた。大河にもした。現在は厳しいマンション市況下だが、単身者やDINKSがもっとも元気で、大きな需要層を形成している。マンションデベロッパーは同社に感謝すべきだろう。

 その一方で、記者は独身男性にもマンションを購入するよう勧めるべきだとずっと思ってきた。家族ではダメで、第三者が勧めることが大事だとも思ってきた。今回、同社がセミナー開催を決定したのを率直に喜びたい。

 ただ、きちんとマンションの頭金を貯める女性と異なり、おそらく独身男性の多くは趣味や酒、ギャンブル、タバコなどに多額の金額を注ぎ込んでいるはずだ。そのような独身男性に向かって浪費をやめてマンションの頭金を貯めろ≠ニ説教するだけでは成功しないような気がする。同社がどのようなセミナーにするのかに注目したい。

(牧田 司 記者 2010年3月9日)