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清水 10年ぶり決勝進出 小寺が完封 橋口は値千金弾

  
先制のホームを踏んだ吉田瑞(左)と本塁打を放ち祝福される橋口

1
2
3
4
 
合 計
清水建設
1

ケンコーポレーション



ケンコーポ7連覇阻まれる 小笠原8奪三振もスキつかれる

 清水建設が6連覇中の王者ケンコーポレーションを2−0で破り10年ぶり東京ドーム進出を決めた。2回、挟殺プレーの間に1点を先制。最終回には橋口が値千金の本塁打を放った。小寺投手が要所を締め完封勝ち。ケンコーポ小笠原投手は8三振を奪う力投を見せたが、打線の援護がなかった。

 清水は2回、1死から5番吉田瑞が左翼前安打を放ち2盗を決めた2死後、七番野尻が中堅前に安打し1、3塁の好機を作り、次打者のとき野尻が飛び出し1、2塁間に挟まれる間に吉田瑞が生還して先制点を挙げた。

 その後は2四死球で出塁したのみでチャンスは全く作れなかったが、最終回、1死から6番橋口が値千金の中堅越え本塁打を放ち、ケンを突き放した。放った安打は3本のみだった。

 小寺投手はコーナーをつく巧みなピッチングで要所を締め、強打のケン打線に的を絞らせなかった。金子捕手の好リードも光った。野手陣も無失策で盛り立てた。

  
清水 小寺投手                吉田を迎えるベンチ

清 水  席打安点
F 茂 野3 3 0 0
G 野 村3 2 0 0
A 金 子3 3 0 0
@ 小 寺3 3 0 0
E 吉田瑞3 3 1 0
H 橋 口3 3 1 1
C 野 尻3 3 1 0
B 本 間2 1 0 0
打 山 中1 1 0 0
3  小 島0 0 0 0
D 佐 藤2 2 0 0
振球犠  …………
8 2 0  2624 3 1
……………………
ケ ン  席打安点
G 矢 澤4 3 0 0
H 尾 関4 4 0 0
D 渡 辺3 2 1 0
F   笠 3 2 0 0
@ 小笠原3 3 1 0
C 大 原3 3 0 0
B 石 塚3 3 1 0
A 羽中田3 1 0 0
E 朝 日2 2 0 0
打 金 子1 1 0 0
振球犠  …………
4 5 1  2924 3 0
……………………
投 手 回安振球責
小 寺  7 3 4 5 0
……………………
小笠原 7 3 8 2 2
本塁打 橋口

  ケンコーポは惜敗。8残塁を喫すなどあと一押しがなかった。2回、この回先頭の5番小笠原が内野安打で出塁、犠打と進塁打で3進し、8番羽中田が四球で2死1、3塁の好機を作ったが9番朝日がショートゴロに倒れた。4回にも7番石塚と羽中田の安打で2死1、2塁の好機をつくったが朝日が凡退。6回にもこの回先頭の4番笠が四球で出塁したが後続を断たれた。

 小笠原投手は3安打8奪三振の力投を見せたが、2回の先制を許す場面では一瞬のスキを衝かれた。打たれた本塁打は高めのど真ん中に入る失投。

長かった10年 古豪復活だ 喜び爆発 清水ナイン

   

  

○山寺監督 今年は監督が交代し、昔の強かった守れて走れるチームを作ろうと毎週のように練習してきた成果が出た。今日は小寺がよく投げた。守りきって僅差で勝つうちらしい野球ができた。ケンさんとはもう一度戦って勝てるかどうか。強いチームだった

○小寺投手 左打者の外角でストライクが取れて助かった

○橋口 打ったのは高めのど真ん中。狙ってた? いえ(前2打席はいずれも三振。本塁打はドンピシャリのタイミングだった)

○野尻 もう40歳ですよ。7番あたりがいちばんいいです(かつての走攻守揃った核弾頭。先制点を挙げるきっかけを作った)

○斉藤 野尻の挟殺プレーは「ゴー」と言ってしまった僕のミス。結果オーライ(1塁コーチを務め)

●田辺監督 点取れなかった。打てなかった。(このような展開は)想定していなかった。清水さんとはいつもこのような接戦が多い…(何度もため息をついていた)

●小笠原投手 ゼロじゃ勝てない

●渡辺 完敗です。点取れないんだから


清水ナインと応援団 (前列中央が山寺監督)


ケン小笠原投手

 
徹底マークされ、3−0に抑えられたケン矢澤(左)と最後の打者になった尾関

 

(牧田 司記者 平成21年9月27日)