東電不 主砲田中がサヨナラスクイズ
清水－篠宮が完璧継投
スクイズが決まった瞬間の東電ベンチ（捕手は飯塚）
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合 計 |
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ポラス |
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０ |
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０ |
０ |
１ |
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東電不動産 |
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０ |
１ |
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０ |
０ |
０ |
1X |
２ |
ポラス〝足攻〟通じず サドンデス併殺でつぶす
ポラス－東電不動産は、１－１のまま延長サドンデスとなり、東電の主砲田中のスクイズが決まりサヨナラ勝ちした。
１年ぶりの登板となったポラス近藤と、東電不動産のエース清水の息詰まる投手戦は１－１のまま延長サドンデスになり、ポラスが外野フライで３塁走者が本塁を衝くもアウトとなり併殺となったのに対し、その裏、東電は主砲の田中が２球目にスクイズを敢行、見事に決まり２－１でサヨナラ勝ち。東電はお互い初のドーム進出をかけタイセイ・ハウジーと準決勝戦で対決する。
初回に先制を許した東電は３回、２死から２番五月女が中堅前安打し、続く３番田中が中堅越え２塁打して同点に追いついた。田中は東電が放った４安打のうち２本を放った。
登板間隔が開いた清水は６回を３安打１失点に抑える好投。７回は篠宮が２三振を奪う完璧リリーフ。
スクイズを決めた東電 田中（捕手は寺田）
ポラス 席打安点
⑧ 荒 川３ ２ ０ ０
④ 内 田３ ２ １ ０
⑨ 太 田３ ３ １ ０
⑤ 成 田３ ２ ０ ０
DH 山 内３ ２ ０ ０
③ 宮 山３ ３ １ ０
⑦ 中 川３ ３ １ ０
② 寺 田３ ３ ０ ０
⑥ 菊 地３ ２ ０ ０
振球犠 …………
７ ３ ２ 2724 ４ ０
……………………
東 電 席打安点
⑥ 古 内３ ３ ０ ０
⑨ 五月女３ ３ １ ０
⑧ 田 中３ ３ ２ １
①４清 水３ ３ ０ ０
DH 伊 原３ ３ ０ ０
④１篠 宮３ ３ ０ ０
③ 幾 田３ ３ １ ０
② 飯 塚３ ３ ０ ０
⑤ 森 正２ ２ ０ ０
振球犠 …………
４ ０ ０ 2626 ４ １
……………………
投 手 回安振球責
近 藤 ７ ４ ４ ０ １
……………………
清 水 ６ ４ ５ ３ １
篠 宮 １ ０ ２ ０ ０
３塁打 内田 中川
２塁打 田中
ポラスは初回、１死から内田が右中間を破る３塁打を放ち、続く太田は三振に倒れたが、そのあとの暴投で難なく先制。なおも２者連続四死球でチャンスを広げたが後続が続かず。
惜しかったのは５回。この回先頭の９番菊地が死球で出塁、続く荒川の犠打エラーでチャンスを広げ、２番内田が犠打を決め、２塁走者菊地が本塁を狙ったがアウトとなった。
サドンデスの８回には、最初の打者荒川が左翼にフライを上げ、３塁走者中川が本塁を衝くもアウトとなり併殺となったのが痛かった。荒川の当たりはやや浅かった。
１年ぶりに登板した近藤は、低めに球を集め完璧のピッチングをしたが、打線の援護がなかった。
○原田野球部部長 今日は万全ですよ（試合前に。ベストメンバーを集め相当気合が入っていた）
○ 清水 ちょっと低かったか（６回、２死から痛烈な当たりを左翼に放ったが、野手の正面をつきアウト）
東電 篠宮 サヨナラのホームを踏む森 清水投手（左）と飯塚捕手
〝曲者〟東電小野監督 ナインも欺く采配
東電小野監督は曲者だ。１－１の延長サドンデス８回裏、当然のごとく先頭打者には田中が立った。１球目は低めのストレートが決まった。田中は平然と見送った。味方のナインから「田中、硬いぞ」と野次が飛ぶ。田中は緊張した面持ちでベンチを眺めた。
そして２球目。外角高めのストレートに何とバントを敢行した。ポラスはベンチも野手も全くの無警戒。３塁走者の森が本塁を突き抜けた。
試合後、小野監督は「スクイズがあることは打者と走者に伝えていた。後はタイミングだけ」としてやったりの表情を浮かべた。田中も「バントは新入社員時代の６年前に一度やったことがある。それ以来。でも打つより、転がせばいいのだからやりやすい」と平然と語った。
ポラスが併殺で０点に終わったから出来たことだろうが、この日２安打の主砲田中にスクイズをさせるなど記者も全然想定していなかった。ベンチからも「全然分からなかった」という声が飛んだ。スクイズは意表をつくから成功するのだ。
小野監督の采配が冴えたのは左翼手の北条のDHに伊原を起用したことだ。守備専門の北条はサドンデスで飛球を好返球して併殺を完成させた。
好投したポラス近藤投手 川守田（左）と内田
「お父さん、白星が逃げちゃったねー」
白いチョウチョを追うポラスの選手の子ども
（牧田 司記者 平成21年9月13日）