抽選会場(ヒルトン東京で) |
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他のチームに不安あり ケンコーポの優位動かず 日曜ブロック決勝トーナメントは9月6日開幕する。予選では記者のレーティング通り、レーティング上位チームがことごとく勝ったが、決勝は自信がない。昨年は、予選で3連勝したシードチームがことごとく初戦で敗退した嫌なデータもある。
「健保大会では千葉さんから本塁打を打ったが、3塁打も打たれた」小笠原 ただ、不動産健保大会でもタイセイ・ハウジー千葉英から小笠原が同点2ランを放ち、延長でサヨナラ勝ちしたケンコーポの優位は動かない。追うタイセイ、トーシン、清水、東電、旭化成リフォームらもそれぞれ課題を抱えており、初戦の戦いぶりによってはケンコーポが独走態勢を固めそうだ。( )内は記者のレーティング。 「清水はボロボロ。かわいい女性マネージャー(樋口)が入っただけ」煙幕を張る東電小野監督 清水建設 左から金子、増田 「ピッチャーがいない」金子 三井不動産住宅サービス(63)−三井不動産(68)
記者のレーティングは三井不動産が上位だが、住宅サービスの新人エース井上が登板した場合は互角と見た。井上はコスモスイニシア戦2試合に登板。許した安打は2安打のみで、15三振を奪い自責点はゼロ。力のあるチームと対決していないのは不安だが、中村捕手は「(井上は)投げるのはストレートとカーブだけだが、コントロールがいい」と信頼を寄せている。 打線は、規定打席不足ながら6打数4安打の藤元を始め、八倉巻、高濱、宮崎ら3割打者に期待したい。 三井不動産は、打力では上位だが投手陣が不安。工藤監督は「溝口に期待」というが、溝口1人で7回を投げきれるか。溝口は意外とスタミナもありそうだが7回はきつい。溝口が降板するようだと乱戦になりそうだ。 ただ、打撃戦になった場合は三井不が優勢だ。機動力はないが、長打力のある山上を筆頭に小山、福田、工藤ら打線は強力。井上を痛打する場面もあるか。「うちは足がない」(工藤)のが課題。 菱重エステート(65)−旭化成リフォーム(78)
レーティング上位の旭化成リフォームが優勢と見た。予選のチーム打率が.361と12チームトップ。土屋、金田、福島、玉置、太田、金子、江上ら3割打者がズラリ。 投手はやや不安だ。エース水島は肩痛を抱えているだけに継投がカギになる。結城、玉置、金子に、ベテランの藤森の登板もあるか。 菱重エステートはエース佐々木の頑張りに期待。ただ、自責点が6点台だけに、ある程度の失点は覚悟しなければならない。打線が奮起しないと苦戦は免れない。 三井不動産レジデンシャル(63)−ポラス(82)
ポラスが優勢と見たが、レーティングほど差はない。三井LDにも十分チャンスがある。三井LDは川崎、向山の俊足1、2番コンビが出塁し、相手をかき回し、大澤、鈴木らにつなげたい。投手は鈴木、藤森、井上と3枚いるが、ある程度の失点は覚悟しなければならない。 ポラスはコントロールのいい宮山が先発か。かつてのエース内田が「僕の復活があるかも」と抽選会で語ったが、どうだろう。ベテラン太田も短いイニングなら投げられる。 打線は、爆発力はないが機動力がある。1番荒川に復調の気配があるのも心強い。主砲成田が期待通りの働きをすれば、得点力も高まる。 サンフロンティア不動産(70)−トーシンパートナーズ(84)
レーティングはトーシンが上位だが、それほど差はない。トーシン岩本コーチも「(エース)長谷川は肩が痛そうで、不動産健保大会でも選手が揃わず、エフジェーに負けた。戦略でカバーするしかない」と、開幕前の「今年は優勝する」からすっかりトーンダウン。主砲佐藤ら打撃陣が奮起しないとピンチだ。 サンフロンティアは投手陣に不安がある。品川、塩澤、芳賀、東間ら数は揃っているが、安心して任せられる投手がいない。1、2イニングなら完璧に抑えられる二宮にどうつなぐかだが、二宮も投げるころにはスタミナを使い果たしている不安もある。 打線は、二宮に期待がかかる。予選は5打数4安打で、2本の3塁打を放つなど絶好調。打率.800で首位打者に立っている。8月8日に結婚したばかりの2番を打つ小林も力が入っている。「予選は15打数ノーヒット。決勝は彼女も応援に来るし、絶対打つ」と抽選会で語った。新婚ボケ≠払拭できるか。かっこいいところを見せようとすると、傷口を広げる危険性もはらんでいる。
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(牧田 司記者 平成21年8月28日) |