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 第21回RBA野球大会 水曜ブロック決勝戦

住友林業−旭化成ホームズ12月8日(火)19:50〜

走攻守揃う旭化成優勢  守りの住林 打線がカギ 

ここが見どころ 記者の勝手予想

 第21回RBA野球大会(主催・第三企画)の水曜ブロック決勝戦、住友林業−旭化成ホームズ戦が12月8日(火)東京ドームで行われる。住林は参加11年目にして初、旭化成は6年連続11度目の進出だ。勝敗を占ってみた。

 

旭化成ホームズ 3連覇中 9度目V目指す

 記者のレーティングは旭化成ホームズが90、住友林業が83。格付けの上では旭化成が優勢だ。

 旭化成は、今回が6年連続11度目の東京ドーム進出。現在3連覇中で9度目の優勝がかかっている。総合優勝も過去7度達成しており、自他ともに認める史上最強軍団だ。走攻守どれをとっても穴がないのがその理由だ。

 投手は、明大準硬式出身のエース今野がいる。今期はこれまで2失点し2年ぶりに自責点がついたが、体調が万全ならほぼかんぺきに抑えられる。15回投げて四死球がわずか1個しかないように、コントロールが抜群。

 2番手の平山もいい。これまでは立ち上がりに不安があったが、これも解消しつつある。今野の陰に隠れて印象は薄いが、水曜ブロックでは水準以上の力がある。大差がつけば登板機会もあるか。攻撃面では、1番打者の北寒寺を筆頭に打率6割を誇る三好、4割打者の深海や山本もいる。チーム打率は全チームトップの・347を誇る。足を絡めた機動力もあり、四死球や敵失で出塁すると、無安打でも得点できるのが強みだ。

 守備もかんぺきだ。遊撃手の北寒寺はプロ並みの華麗なプレーを見せる。守りの要・山本は、競合チームの監督をして「旭化成の頭脳」と言わしめるほど巧みなリードをする。失策は1試合に1つ出るかどうかだ。鈴木監督はオーソドックスな采配を揮う。

住友林業 稲田は防御率トップの自責0

 数字の上で劣勢の住林は、どう王者に立ち向かうか。興味はこの1点につきる。これまでエース柴田らを擁し、5度も4強入りを果たしている強豪チームだが、ドーム進出をことごとく逃がしてきた。

 今年もチーム事情はこれまでとよく似ている。とにかく投手力が安定している。エース稲田に西野、芝原、柴田ら投げられる投手が何人もいる。なかでも稲田が今期絶好調。17回以上投げ自責点はゼロ。水曜ブロック防御率トップだ。制球に課題があり、これまで力んで自滅したケースが目立ったが、これも解消しつつある。

 「住林ののび太くん」こと新人の西野投手の評価も高い。準決勝戦では2番手として登板して好投した。抑えは技巧派の芝原。かつてのエース柴田は肩痛があり登板はどうか。

 チーム打率・217が語るように課題は攻撃力だ。主砲の遠藤が準決勝戦で肉離れを起こしたのも不安材料だ。打率4割の松本、3割打者の長岡らの奮起に期待したい。下位打線を打つ足のある大坂にも注目したい。

 守りも堅い。注目したいのは監督も務めるベテラン鈴木捕手のリードだ。新人の西野を好リードしたように、チームをドームに導いた影の功労者と言ってよい。巧みなリードで強打の旭化成を抑えるシーンがあるかもしれない。旭化成ベンチをかく乱する奇襲作戦もあるか。

 

(牧田 司記者 平成21年12月3日)