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 東電不動産 主力ナインが怪気炎

「全員野球で来年こそ優勝するぞ」


左から清水、飯塚、篠宮、田中、鳥海、古内の各選手

 RBA野球大会参加3年目にして初の東京ドームに進出し、決勝戦で延長サドンデスの末サヨナラ負けを喫した東電不動産の主力メンバーと11月27日、飲みながら歓談した。

 本当の目的は、サヨナラ負けの原因となった失策を犯した篠宮選手を慰めるためだったが、チームのマネージャー兼野手の鳥海選手がみんなに声をかけ、総勢6 が語り合う席を設けてくれた。飲み会の席での会話だけにどこまでが本音で、どこからがはったりかは分からないが、各人の声を拾った。(以下、敬称略)

 集ったのは鳥海のほか、チームの核・篠宮、エース清水投手、守りの要飯塚捕手、主砲田中、切り込み隊長の古内。小野監督も出席予定だったが、仕事で欠席した。

 まずは、あのシーンを振り返って篠宮が語った。「(1死満塁の守りで、先頭打者の2塁ゴロをさばき、3塁走者を本塁で刺し2死となった)あの時、これはいけるぞ。次の回は俺まで回ってくる。絶対決めてやると考えた」(8回の表の攻撃は3番幾田が初球のエンドランスクイズを空振りして3塁走者は本塁封殺。幾田は三振で0点。9回の攻撃は、監督が4番の田中から打たせれば5番の篠宮に打席が回ってくるが、どこから打たせるかは監督の権限)

 篠宮のツキのなさはまだ続く。「翌日もT証券との試合があり、僕が投げ3−4でサヨナラ負け。そのあとも地元の試合があり、負けた。2日間で3連敗した」

 敗れた責任は篠宮だけではない。3度も致命的なミスを犯したのが敗因となった。その一つ、7回に先頭打者として3塁打を放ちながら隠し球を倉って一瞬にしてチャンスをつぶした田中。「投手がセットポジションに入るまでボールから目を離すなとは、小学生で教わること。俺が悪かった」 この日唯一人の独身者。

 来年35歳になるエース清水は、自らが7回を1安打無失点に抑えただけに満足そうだった。「3、4年前の清水さんは速かった。ボールが取れなかった。身体中あざだらけになった。サイン? 何を出しても聞いてくれなかった」(飯塚)飯塚は新婚 1 年。開幕当初は欠場が続いたが、後半から出場し、チームの危機を救った。影の功労者は奥さんだ。「できた女房」とはナインの評価。

 その清水は、驚くべき投手だ。「僕の本職はソフトボールの投手。上野さん(北京オリンピックの優勝投手)ほどではないが、そこそこの投球ができる」(投・捕間の距離が14.02メートルだからこそ最小得点でけりがつくとか)「肩? 中2週間ないときつい」 器用な選手だ。

 この日、もっとも輝いていたのが東電不動産のイケメン(他の選手がいかに醜男かということ=記者注)′テ内(27)だ。古内曰く「昨日、入籍を済ませました。昨日は彼女の誕生日。僕はもうすぐ28歳。彼女は大学(日体大)の4つ下の後輩。ライフセーバーをやっている」

 あとは、他のチームの評価。誰がしゃべったかは定かでない。「小寺(清水)は打てないと思った。小笠原(ケンコーポ)より速く感じた」「トーシンの内田が超いい」「三井不販のショート(山本)はいい」「タイセイ・ハウジーは怖い。一番やりたくない」「千葉英? コントロールさえ間違えなければ抑えられる」

 じっと各選手の勝手な声を聞いていた鳥海が最後に言い放った。「僕は、今年全然出番がなかった」誰がしゃべったかは不明だが、「鳥海の守備はゴールデングラブ賞もの」と誉めた。

 最後に、みんなは「東電不動産は全員野球。来年こそ優勝するぞ! 」と怪気炎を上げていた。

    
東電不のイケメン′テ内         小野監督は途中で顔をだしたが、すぐ会社に戻った

 

(牧田 司記者 平成21年11月30日)