RBA HOME> RBAタイムズHOME >2009年 >


新価格でも売れる
グローベルス「グローベル新大久保マスターズゲート」


「グローベル新大久保マスターズゲート」完成予想図


 もはや過去のものとなった新価格≠セが、そうでもない。新価格でまずまず好調な売れ行きを見せているマンションがある。グローベルスの「グローベル新大久保マスターズゲート」だ。 断っておきたいが、新価格≠ニは、値下げのことではなく、市況が急変する以前の分譲価格が高騰していた当時の価格のことだ。

 物件は、JR山手線新大久保駅から徒歩3分、新宿区百人町2丁目に位置する13階建て全72戸の規模。専有面積は約21〜63平方b。21〜25平方bのワンルームタイプが48戸で、40〜60平方b台のコンパクトタイプが24戸。坪単価は374万円。昨年9月に完成済み。用途地域は近隣商業地域。施工は大末建設。

 分譲開始は昨年1月で、現在、残りは16戸。残っているのは価格の低い低層階と価格の高い上層階だ。購入者の8割は20歳代から30歳代の単身女性。地方の購入者も1割あるという。値下げは一切行っていない。

 業界関係者ならこの売れ行きにはビックリするはずだ。市場が激変する以前は坪単価500万円の好立地コンパクトマンションも売れていたが、その後、これほどの高単価で売れているワンルーム・コンパクトマンションはほとんどないと思われる。新大久保≠ニいう物件名だけで引けてしまうユーザーも多いのではないだろうか。

 同社の販売担当者の話を聞いて、どうして売れているかが分かった。第一に駅近ということだが、駅を降りて東京グローブ座や西戸山タワーホウムズと同じ方向に位置しているのが大きなポイントだという。夜間でも人通りが多く、怖くないというのが女性に評価されたという。

 第二は全戸南向きで、道路を挟んだ南側は近隣商業だが、南東方向は第一種住居となっており、眺望が開けているのも評価されたという。

 もう一つ、今年に入って目立っているのが地方の購入者だという。同駅圏には私立海城高校や早稲田大学理工学部があり、合格が確実な生徒の親が上京の際に宿泊したり、ホテル代わりに利用したりするために即金で買うのだという。

 マンションは立地ポイントが大事という好例だろう。

(牧田 司 記者 3月16日)