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 「牛歩の歩みも千里」 東急不動産・金指社長


挨拶する金指社長


東急不グループ記者懇親会 出席11社長のうち6人が丑年

 東急不動産グループは2月25日、恒例の記者懇親会を開いた。

 冒頭挨拶に立った東急不動産・金指潔社長は、厳しい市場などについて触れた後「マンションの集客は好調に推移しており、ニーズの底堅さを感じている。注文住宅も来客が増えている。消費はマインドで半分は決まる。このような最近の動きをマインド向上につなげていきたい。劇的な市場の変化の影響で業績の下方修正を余儀なくされたが、このような厳しい市場はこれまでも何度も経験している。プロの出番だ。本物が生き残る時代だと思う。『牛歩の歩みも千里』という諺があるが、ここはもう一度原点に帰って足元を見つめ、粛々と案件を進めたい」と語った。

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 金指社長は、挨拶の冒頭で「明るい話題を皆さんで作ってください」と呼びかけ、最後にも「明るい話題を一緒に作りましょう」と「明るい話題」について2度も触れた。

 記者も同感だし「明るい話題」はないわけではない。先に書いた同社の「ブランズ六義園」もそうだ。

 あの立地、設備仕様、価格設定からして売れないはずはないと見ていたが、東急リバブル・袖山靖雄社長は「2日間で1期20戸のうち16戸に登録が入った。新築も中古もここ2〜3カ月間は成約件数が大幅に伸びている」と語った。

 東急リゾート・小野寺泰社長も「明るい話題」を提供してくれた。「東急ハーヴェストクラブ VIALA箱根翡翠」の会員権募集について触れ「全744口のうちすでに580口が契約済みだ。当社は日本で一番のリゾート会社だと思っている」と語った。

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 この記事を書いているうちに気がついたのだが、懇親会に出席した同社グループ会社の社長11人のうち6氏が昭和24年生まれの丑年で年男だ。年男なのは東急ホームズ・森敏郎、東急スポーツオアシス・有馬修、石勝エクステリア・園田能文、東急リゾート・小野寺泰、東急コミュニティ・中村元宣、イーウェル・鈴木春仁の各氏。(記者も24年生まれ)

 金指社長が「牛歩の歩みも千里」と語ったのには、この丑年生まれに「業界を牛耳れ」という強いメッセージが込められているのかもしれない。

(牧田 司 記者 2月26日)