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マンション営業マンも必携の新刊本
「住宅はこれからが買いだ!」

  一般のマンション購入検討者はもちろんだが、マンションデベロッパーの営業マン必携の書籍「住宅はこれからが買いだ!」(四六判160頁、定価1365円)が小学館から発売された。著者は、明治学院大学経済学部教授・大平浩二氏+住まいの未来研究会。

 書籍は、「はじめに『不動産不況』報道に惑わされるな」という見出しから書き起こされているように、「いまや経済誌や新聞において、連日のようにマンションや不動産業界の不況ぶりを伝える過激な見出しが見られます。また、マンションを転売する業者を取り上げたり、値下げをテーマにした特集を組んだりするテレビのニュース番組も少なくありません。これらのマスコミ報道が、それまで真剣に住宅の購入を検討していた消費者の心理に深刻な陰≠落とし、…不安を強くかきたてている」とし、これらマスコミ報道に対して、具体的に反論を加えている。

 かつてのバブル時との経済状況やマンション価格比較、金利動向、賃貸住宅の供給動向などについて触れ、結論として「これからが最高の買いどき」としている。

 最終章(おわりに)で大平教授は「私たちが住宅を持ちたいと思うとき、人生の中で何らかの出発や転換点があるはずです。結婚であったり、子供の誕生であったり、退職だったり、そのきっかけは人によって異なりますが、いずれにせよその目的は自分と愛する家族が安心して生活していくための基盤づくりであり、景気とか経済だとか、ましてやマスコミの論調に影響されるものではないのです」と述べている。

 同感だ。記者は「これからが買いだ!」ではなく、「いつも買いどき!」と思っているが、それは大平教授が述べているように、マンションなり建売住宅なりを購入するきっかけはいつも人生の転機だからだ。自分の人生を左右するときに経済状況や不動産市況に逡巡したり、バカなマスコミ報道に惑わされたりなどしてなるものかといいたい。

 マンションは金融商品ではない。一般の方には、中長期的な視点で賢明な住宅を選択されることを願うと同時に、この書籍がベストセラーになることを期待したい。

(牧田 司 記者 1月9日)