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藤和不動産が三菱地所の完全子会社に 上場廃止へ

 三菱地所(木村惠司社長)と藤和不動産(杉浦重厚社長)は2月5日、三菱地所を完全親会社、藤和不動産を完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、株式交換契約書を締結したと発表した。

 両社は平成16年12月、資本提携契約を締結し、その後平成20年1月には三菱地所が藤和不動産の第三者割当増資を引受け同社の子会社化を行った。今回の完全後会社化は、当面続く厳しいマンション市場に対処するため両社の戦略的な一体性と機動性をこれまで以上に高める必要性から踏み切ったという。

 株式交換比率は、藤和不動産の普通株式1株について三菱地所の普通株式0.042株が割り当てられる。

 株式交換により藤和不動産は平成21年4月23日付で上場廃止となる予定。

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 日本綜合地所の会社更生法申請にも驚いたが、藤和不動産が三菱地所の完全子会社になり、上場が廃止されるというニュースにもビックリした。

 親会社がわが国を代表するデベロッパーだから、藤和不動産の社員にとっていいことかもしれないが、記者は独立系老舗としてずっと応援してきただけに複雑な思いだ。

 藤和不動産は今年創業52年目を迎える。創業46年目にして初のプロパー社長に就任した杉浦社長だが、まさかその杉浦社長が同社の最後の上場時社長になるとは…。杉浦社長の心中やいかばかりか…。

(牧田 司 記者 2月5日)