RBA HOME> RBAタイムズHOME >2009年 >


ホリウチコーポレーションが破産申請へ

 帝国データバンクの発表によると、ホリウチコーポレーション(堀内好郎会長)は2月2日に事業を停止、自己破産申請の準備に入った。負債額は38億円。

 同社の前身、堀内建設は昭和41年5月設立。同社(前萬利恒業)は昭和54年8月設立。平成4年5月、エクレールハウジングに商号変更。同10年、ホリウチ建物に商号変更。同17年4月、現在の商号に変更。

 堀内氏が社長を務めていた堀内建設はマンション事業を中心に展開。バブル崩壊までは順調に業績を伸ばした。東証二部上場を予定していたが、バブル崩壊によって断念せざるを得なくなった。

 その後は、業績悪化を余儀なくされ、平成9年、取り引き金融機関19行から680億円の債務免除を受けた。当時、倒産企業以外では債務免除を受けるケースは皆無で、全国初のケースとして注目された。

 このケースをきっかけに金融機関やゼネコンなどの債権放棄と不良債権措置が相次ぎ、後に制定された「民事再生法」のモデルともなった。

 堀内会長はマンションデベロッパーの重鎮として知られており、社団法人・日本住宅建設産業協会(前住宅産業開発協会)の重責を担っていた。

(牧田 司 記者 2月4日)