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藤和不動産「BELISTA府中」単価安く竣工完売へ


「BELISTA府中」完成予想図


 まだまだ高値で仕入れた物件(素地も含む)の在庫処分には時間がかかりそうだが、リーマン・ショック後の安値で仕入れた物件のマンション供給も始まった。藤和不動産が分譲中の「BELISTA府中」もそうで、ここまで下がれば売れる≠ニいう見本のようなマンションだ。

 物件は、京王線府中駅から徒歩11分、またはJR武蔵野線北府中駅から徒歩12分、府中市晴見町一丁目に位置する8階建て全43戸の規模。専有面積は約66〜92平方b。現在分譲中の住戸(7戸)の価格は3,968万〜5,368万円(専有面積66〜86平方b)。平均坪単価は210万円。設計・監理はアーキフォルム、施工は日本国土開発。竣工予定は平成22年2月下旬。

 分譲開始は今年の8月末で、残りは7戸。価格が高い住戸が残っているようだが、竣工までに完売のメドが立ったといえる。

 好調な要因はいろいろ考えられる。まず立地条件のよさと価格の安さだ。府中駅圏は供給が少ない京王線の中でも比較的コンスタントに供給されているエリアだが、ほとんどは駅南側だ。同社が分譲中の駅北側では 10 年ぶりの供給ということで、希少性が高い。しかも、ケヤキ並木から一直線の国分寺街道に面している。道路を挟んだ東側は中学校、南側には都立農業高校が近接している。

 価格的にも割安感がある。記者は坪単価 230万円ぐらいだろうと思ったが、それよりかなり安い。同じ駅北側では徒歩3分で、ある大手デベロッパーのマンションが来春にも分譲される。記者は坪280万円ぐらいだろうと読んでいるが、300万円とも言われる(その一方で280万円もしないという声もあるが)。

 単純な比較はできないにしろ藤和不動産の物件はいかにも安い。用地取得がリーマン・ショック後だったからこの値段で出せたとは販売担当者の弁だ。

 プランもいい。ワイドスパンが中心で、角部屋タイプの比率が高く吹抜けを設けるなどして最高にも配慮がなされている。

 府中市は、京王線の中でも調布市を超える人気エリアだ。財政的に豊かで市民サービスが行き届いているのが、住みたい街に上位ランクされているようだ。

(牧田 司 記者 12月17日)