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東京建物・東武鉄道「ブリリア有明スカイタワー」

モデルルームを披露


「ブリリア有明スカイタワー」完成予想図


 東京建物(事業比率60%)と東武鉄道(同40%)は12月14日、江東区有明で来年3月から分譲開始する大規模マンション「ブリリア有明スカイタワー」のモデルルーム完成披露発表会を報道陣向けに行った。

 物件は、りんかい線国際展示場駅から徒歩9分、またはゆりかもめ有明テニスの森駅から徒歩7分、同お台場海浜公園駅から徒歩12分、江東区有明一丁目に位置する33階建て全1089戸の規模。専有面積は約39〜168平方b。3月に販売予定の第一期の価格は3,000万円台〜2億円超、中心価格帯は4,000万円台〜6,000万円台(60〜80平方b台)を予定している。竣工予定は平成23年3月下旬。設計・監理は三井住友建設。共用部分内装設計はグラマラス (森田恭通代表)、施工は三井住友建設。

 168平方bのモデルルームやプール、最上階のゲストルームなどのデザインを国内外で活躍するデザイナー森田恭通氏が監修し、オール電化、制震構造を採用するほか認可保育園・スーパー誘致、約7,000平方bの敷地内公園整備などが特徴。

 イメージキャラクターに俳優・オダギリジョー氏を起用していることでも話題になっている。

  
エントランスの床置き型シャンデリア                       プール

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 発表会に出席した東京建物取締役住宅事業第一部長・矢内良樹氏は「これまでのマンションの概念を大きく変える、新しいスタイルの発信源になれるよう確信している」と語った。また、東武鉄道取締役分譲事業本部副本部長・千賀一雄氏は「当社はこのエリアで製材から倉庫、イベントなど様々な事業を行ってきた。思い入れのあるエリアで、スカイツリーと『西新井』のマンションとともに東東京の再開発事業の一つとして位置づけている」と述べた。

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 まず、イメージキャラクターに起用されたオダギリジョー氏から。同社は、ジャン・レノを始め、いわゆるタレントマンションも多く供給しているが、発表会にタレントを出席させたのは初めてという。業界の記者だけでなく、芸能関係の記者の姿が目立ったのもそのためだろう。

 人間は自分の物差しでしかものごとを計れないので、同氏起用についてはさっぱり分からない。同氏については「小田原城」かどこかの城の間違いではないかと思ったぐらいだ。今でも「オダギリ ジョー」と1拍置いて、きちんと発音できない。かなり有名な方のようだ。 

 森田恭通氏については、モリモトの「三宿」のマンションのデザインを担当された方ぐらいしか知らないが、壁材に米ツガを採用したモデルルームは全然違和感がなく、ユーザーにも評価されるだろうと思った。床置き型の高さ約2メートルのシャンデリア、プールやラウンジのガラス手すり、階段、ベンチなどをアートとして演出しているのも面白い。

 全体的な設備仕様レベルは、隣接するブリリアマーレ有明」より高いと見た。75平方bのモデルルームドアの小口(ローカン)部分はアルミ板を採用しているのが目を引いた。

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 問題は価格だ。矢内氏を始め同社関係者は「これから決める」と平均の単価については口を閉ざした。ニュースリリースから判断すれば坪250万円前後になりそうで、記者はストライクゾーンと見た。三菱地所が来春に着工、来秋から分譲開始する晴海の51階建てツインタワーマンション約 1860 戸との相乗効果(競合もあるが)も期待できそうだ。

  
左から千賀、オダギリジョー、森田、矢内の各氏とカメラマンの群れ  

(牧田 司 記者 12月14日)