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野村不動産「プラウドシーズン東大和」即完 

評価された街なみ主義


「プラウドシーズン東大和」モデルハウス


 先月23日に抽選が行われ、1期1・2次(26戸)が最高7倍(5倍倍率優遇含む)、平均2倍弱(同)で即日完売した野村不動産「プラウドシーズン東大和」のモデルハウスを見学した。

 物件は、西武拝島線東大和市駅から徒歩7分、東大和市桜が丘1丁目の建蔽率50、容積率150%の地域(第一種中高層住居専用地域)に位置する全56区画。敷地面積は約100〜108平方b、建物延床面積は約91〜103平方b。1期1次・2次の平均価格帯は5100万円台。構造規模は2×4工法2階建て。建物竣工予定は平成21年12月中旬。設計・施工は西武建設。

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 販売担当者によると、同社は当初、同駅圏の建売住宅の販売状況などから販売を懸念していたという。ところが、ふたを開けてみると反応もよく、来場者は220組に達し、予定していた1期23戸に急きょ3戸を追加販売して即日完売となった。今期の引渡し30戸についてはもちろん、来期引渡しの2期26戸についても早期完売に自信を見せている。「当社の街なみ主義が評価された」と胸を張った。

 人気の要因は、駅に近い恵まれた住環境にあることが第一だろう。東大和市駅から隣駅の玉川上水駅にかけての「桜が丘」一帯は極めて良好な住環境が維持されている。同社がかつて分譲した「ステイツ東大和グランパサージュ」をはじめ人気マンション・戸建ても多い。

 この環境もさることながら、同社の商品企画の取り組みもユーザーに支持されたようだ。街の出入り口は、入ったところから出口が見通せないような道路計画とし、人や車の通行を抑制している。さらにインターロッキング舗装によるイメージハンプを設けることで、車の速度を落とすように工夫している。

 販売面で苦戦する敷地延長住戸をわずか3戸しか発生しないよう工夫し、住戸の遮音性、安全性、省エネ性などにも配慮がなされている。

 提供公園の「ハンカチの木公園」は、公共公園では珍しい芝生張りにし、パーゴラ、ゴミ捨て場(2カ所)も設置した。当初、市は難色を示したようだが、同社の熱意が理解された。ハンカチの木は中国原産の珍しい樹木として知られるようだ。

 同社は来年から全250区画の「花小金井」など戸建ての供給を増やすというが、「街なみ主義」を貫けばユーザーに支持されるだろう。街をつくる≠ニいうのは同社の戸建て住宅の最大の特徴だ。

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 もともとこの物件を見学する予定にはなく、先に有楽土地が即日完売のニュースリリースを発表した「オーベルグランディオ東大和」を見学するのが目的だった。駅に降りたら「プラウドシーズン東大和」の即日完売の看板が目に入り、現場は「オーベルグランディオ東大和」の南となりにあったので、取材することになった。現場取材には、このような幸運に恵まれることがある。

 
モデルハウス

(牧田 司 記者 12月12日)