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藤和不動産「センティス」 
爆発的に増える来場者 郊外も動く



「センティス」

 今年に入って市場が動き始めたことを証明するマンションを紹介しよう。藤和不動産とJFE都市開発が分譲している「センティス」だ。

 物件は、北総線千葉ニュータウン中央駅から徒歩3分、千葉県印西市中央南二丁目に位置する18階建て全401戸の規模だ。坪単価は約120万円だ。平成18年12月に分譲開始され、平成19年12月に竣工、翌年1月下旬に引渡しが行われている。

 千葉ニュータウン内では、同社のマンションを含めここ2〜3年、大量のマンションが供給された。3.000戸はくだらないと思われる。大量供給による競争激化と市況悪化で、同社のマンションも苦戦を仕入れられ竣工後も売れ残っていた。

 しかし、ここに来て来場者が激増している。藤和不動産の販売担当者は次のように語る。

 「昨年9月までは動いていたのですが、リーマン・ショック後の10月以降、状況はあまり良くありませんでした。

 モデルルームは年明けの1月3日に開けたのですが、本格的に動き始めたのは24日、25日で、40件もの来場がありました。弊社が分譲する都内の大型物件などは年明けから100件を超える来場者があったので、都心回帰に拍車がかかったのかと心配していたところでした。

 その後、平日も毎日のように3件、4件の来場者があります。24日の週には2件成約することもできました。来場者の方はほとんど回遊されていますので、他社との競合はありますが、残りはあと11戸。そのうち7件ぐらいはご検討中のお客さまがいらっしゃいます。お客様は間違いなくいまが買いと判断されているようです」

 同社によると、この他の物件も来場者が増加しており、 建築基準法改正の影響で販売物件が少なかった昨年と単純比較はできないとのことだが、1月の来場、成約数は昨年同月と比較して2倍超となっているという。

◇     ◆     ◇

 記者は、年明けから10数件のマンションを見学しているが、市場は間違いなく動き始めていることを実感している。期末を控え、各社は在庫整理に力を入れているが、適正な価格で、価格に見合う価値のある物件は確実に売れるとみた。

(牧田 司 記者 2月2日)