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旭化成ホームズ「+NEST」志木展示場にモデルハウス


「ペニンシュラキッチン」と「+NEST空間」

 

 旭化成ホームズが昨日(25日)記者発表した「+NEST(プラスネスト)」の4つの空間提案を全て盛り込んだモデルハウスを見学した。

 4つの提案が搭載されているモデルハウスは、東武東上線志木駅から徒歩5分の「志木展示場」内にある延床面積約62坪の3階建て住宅。4提案とは「ペニンシュラキッチン」「+NEST空間」「家族ロッカー」「室内物干しコーナー」の 4 アイテムだ。

 住宅は子育て世代と親1人が住むことを想定した2世帯住宅で、玄関を入ってすぐに「家族ロッカー」が設置されていた。扉の把手は、それぞれ使用者が専用利用できるよう4色に色分けされていた。これはアイデアだ。

 「ペニンシュラキッチン」は、それほど風変わりなものではなくオーソドックスなオープンカウンターキッチンだ。ミソは、ダイニング側にも収納スペースが設けられていることだ。この種の収納は、他のハウスメーカーやデベロッパーも提案はしているのでそれほど珍しいものではないが、あると便利なのは間違いない。

 よく考慮されているのは、このキッチン隣りに設置されている「+NEST空間」だ。マンションデベロッパーがよく提案する「ミセスコーナー」を子どもと親が一緒に利用できるよう充実させたものだ。2人が座れるよう椅子が2つ並べられており、カウンター、本棚が設けられていた。調理しながらでも子どもの様子が見られるのがいい。パソコンなどを設置すれば、その用途は広がるはずだ。

 もう一つの「室内物干しコーナー」は、ベランダに面した空間に設置されていた。この便利さは、昨日も書いたが実際に選択の苦労を味わっていない人には分からないはずだ。メーカーは確認しなかったが、おそらく川口技研だろう。同社のヒット商品の一つだ。

 4アイテム全てを盛り込んでも費用は約60万円だ。戸建てはもちろんだが、記者はファミリーマンションこそ限られたスペースをみんなで有効に活用し、なおかつ自己管理能力や原価意識(マンションの坪単価はどんな郊外でも100万円はする)を向上させるためにもいい仕掛けだと思う。

    
「家族ロッカー」               室内物干しコーナー

(牧田 司 記者 11月26日)