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野村不動産「プラウドシティ池袋本町」70u台で5,000万円台


「プラウドシティ池袋本町」完成予想図

 

 野村不動産は11月18日、来年2月から販売を開始する同社プラウド<}ンションシリーズ最大の複合開発プロジェクト「プラウドシティ池袋本町」(785戸)の記者説明会を行った。

 物件は、 JR 埼京線板橋駅から徒歩2分、都営三田線新板橋駅から徒歩5分、東武東上線下板橋駅から徒歩4分、豊島区池袋本町4丁目及び板橋区板橋1丁目に位置するJR社宅跡地の15階建て9棟構成の全785戸。専有面積は約58〜87平方b、引渡し予定は平成23年3月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。

 特徴は、@3駅3路線が利用できる駅近マンションA商業施設、保育施設、区の自転車置き場を併設した複合マンションB高台に位置した三重セキュリティC外部をシャットアウトした2700平方bの中庭付き――など。

 また、プラウドとして初めて策定した環境への取り組みの基本コンセプト「プラウドエコビジョン」を初採用。「へらす」「つくる」「いかす」の3つの視点でエコを追求し、身近な暮らしの中できちんと実感できるエコを具現化する。

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 記者説明会に出席した同社専務執行役員・住宅カンパニー長の松本聖二氏は、「リーマン・ショック以降厳しい状況が続いているが、供給するデベロッパーの数が減ったことと価格のミスマッチで売れなくなったことなど、供給サイドの問題があった。来場者も増えているし、当社物件の潜在的な顧客の会員の数は、過去最高の20万人になった。即日完売も14件でている。ニーズに対応すれば需要は顕在化する」と語った。

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 記者は、この物件をリーマン・ショック後の仕切り直し<}ンションととらえるとともに、同社のプラウド≠フ力を計る指標になると思っていた。

 坪単価にして270万円ぐらいに設定し、周辺のアッパーミドル層のニーズを根こそぎ取り込む戦略を取るのか、それとも250万円前後に設定して竣工完売の安全策をとるのかということだった。

 記者説明会では平均の単価について記者団から質問があったが、同社は「決まっていない」にとどめた。ただ、70平方b台で5,000万円台ということは、後者を選択したようだ。専有面積も最大で87平方bだから、最高価格も8,000万円台に落ち着くのではないだろうか。

 今の市況だと70平方b台で6,000万円を超えるとなると、戸数も多いことからかなり販売も長期化しそうだ。設備仕様はプラウドの中クラスとみた。30歳代の子育てファミリーがメインターゲットだ。

 ランドプランでは、中庭がいいと思った。記者は随分昔だが、熊本県・市が著名な建築家を集めてコンペ住宅を建設した「アートポリス」の中で、今回のような外部を完全にシャットアウトした中庭が設けられているマンションを見学したことがある。入居者に好評だったのをよく覚えている。親子、あるいは子どもだけでも何の心配なく遊ばせておけるのがいい。

 モデルルームオープンは11月21日から。既に4,000組の会員が集っているという。

  
エントランスゲート                   中庭のツリーハウス(完成予想図)

(牧田 司 記者 11月18日)