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不忍池に隣接した三井不RD「パークタワー上野池之端」


「パークタワー上野池之端」完成予想図

 

 上野の森の不忍池に隣接した、これ以上ない借景のマンションを紹介しよう。三井不動産レジデンシャルが11月末から販売開始する「パークタワー上野池之端」だ。

 物件は、東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩7分、または根津駅から徒歩7分、台東区池之端2丁目に位置する30階建て全175戸の規模。専有面積は約41〜112平方b、価格は未定だが、坪単価は360万円ぐらいになる模様だ。竣工予定は平成22年9月下旬。施工は清水建設。

 とにかく借景が素晴らしい。現地は、菊竹清訓建築設計事務所が設計し、ユニークな外観から賛否両論を巻き起こしたホテル「ソフィテル東京」(旧ホテル名は「HOTEL COSIMA」)跡地で、横断歩道を渡ってすぐに不忍池の入り口がある。周辺ではここ数年の間に大手デベロッパーのマンションが2棟建設されたが、公園からはやや離れており、立地の上では同社のマンションが数段いい。

 この素晴らしい借景を生かすため、東向き住戸がメインで一フロア3戸(最上階は2戸)となっている。逆の西側は東大の構内が一望できる。

 上野の森を自分の庭のように利用できるのが最大の特徴だが、設備仕様レベルも高い。記者は坪単価を聞いて「高い」という印象を受けたが、モデルルームを見学して納得した。仕様レベルは周辺のマンションと比べて間違いなく図抜けている。標準仕様でも随所に天然石や突き板が採用されているし、プレミアムグレードのモデルルームにはバンブー(竹)のフローリングも採用されていた。天井高は2800ミリ。現地担当者は「パーク・コートシリーズ並みのグレード」と説明している。

 
マンションからの借景

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 記者は、「HOTEL COSIMA」時代に2〜3回、利用したことがある。1フロア6室ぐらいのホテルで、東大構内が見渡せる西側と不忍池が見渡せる部屋では料金設定が全然異なっていたのを覚えている。アメニティグッズも高級品が備えられていた。

 ホテルがマンションに変わるのは残念な気もするが、素晴らしい借景を独り占めできる購入者が正直言って羨ましい。

 単価が単価だけにどのような売れ行きを示すか分からないが、メインは7000万円台から9000万円台というから、アッパーミドルなら手が届く価格になりそうだ。前評判もいいというから、申込が殺到しても記者は驚かない。狭いタイプは4000万円台というからDINKSに人気になるか。


「パークタワー上野池之端」完成予想図

(牧田 司 記者 10月30日)