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千葉寺で聞いた春の声

扶桑レクセル「ライオンズ青葉の森」即完へ


「ライオンズ青葉の森パークサイドレジデンス」 完成予想図

 先日の「レクセル北戸田」に続いて、売主が同じ扶桑レクセルの「ライオンズ青葉の森パークサイドレジデンス」を紹介する。

 物件は、京成千原線千葉寺駅から徒歩6分、千葉市中央区青葉町に位置する5階建て全33戸の規模で、専有面積は約65〜87平方b、価格は未定だが、坪単価は120〜130万円になる模様だ。竣工予定は5月29日。設計・監理・施工は熊谷組。

 1月17日(土)からモデルルームをオープンしたが、オープン前から問い合わせが300件にものぼり、17、18日の事前内覧会は終日満席になり、急きょ予備の机と椅子を用意するほどの盛況となった。これまで来場者は100件に達している。2月中旬から販売開始する。

 なぜ人気なのか。販売を担当する同社営業部主任・稲生喬志氏(28)の話から紹介しよう。

 「現地の住所は中央区青葉町≠フ一角ですが、町内の 90 %ぐらいは青葉の森の公園面積で占められており、地元住民にとってブランド力のある住宅地です。マンションは十数年前に都市機構が分譲した事例はありますが、民間では初の分譲という希少性も評価されているようです。価格も造りに見合うものだと理解されています。2月中旬の1期は21戸ぐらいを予定していますが、一部は抽選になりそうです。もちろん即日完売を狙っています」

 戸数が少ないとはいえ、この時期に即日完売が狙えるとは凄いマンションだ。

 この日も平日で雨が降っていたにもかかわらず、記者が訪ねたとき3組の来場者が説明を受けていた。

 記者は、モデルルーム見学を終えた来場者に声をかけた。その来場者は次のように語った。「2年前、蘇我のライオンズマンションを見学したことがあるのですが、造りが全然違っていたのでビックリしました」

 記者も来場者が見たという大京の蘇我のマンションのモデルルームを見学している。ユニバーサルデザインのよさをちゃんと認識しているユーザーもいることが嬉しかった。「造りに見合う価値」とはこのことをいう。

 読者の方は、扶桑レクセルのマンションなのにどうしてレクセル≠ナはなくてライオンズ≠ネのか不思議に思うかもしれないが、扶桑レクセルは3月1日付けで大京に吸収合併されることが決まっている。商品企画・設備仕様などは扶桑レクセルのものだが、竣工時には大京となっているので、物件名もライオンズ≠ノしたのだという。

 物件名がライオンズ≠ナレクセル仕様のマンションはこの「青葉の森」と、機会を改めて紹介する「ライオンズ白井ステーションプラザ」の2棟だけという。つまり、扶桑レクセルが最初にして最後に売るライオンズ<}ンションだ。

 即日完売を狙う販売担当者の気持ちがひしひしと伝わってきた。


稲生氏

◇    ◆    ◇

 取材を終えて帰る途中、京成千原線千葉寺駅のホームでホーホケキョ≠ニウグイスが鳴いた。真冬にウグイスが鳴くわけがなく、すぐに高田馬場駅の鉄腕アトムと同じだと思ったが、電車の到着時間までややあったので、引き返し駅員さんに理由を聞いた。

 駅員さんによると、千原線は単線なので上りと下りの音声を変え、白内障の人のために改札にも工夫を凝らしているとのことだった。

 つまり京成電鉄のユニバーサルデザインの取り組みだった。扶桑レクセルと同じだ。

 記者は、千葉寺で一足早い春の声を聞いた。

(牧田 司 記者 1月30日)