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中堅の老舗デベロッパー アートハウジングが破たん

 帝国データバンクの報道によると、マンションデベロッパーのアートハウジング(山根延夫社長)が10月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債額は58億円。

 同社は昭和51年設立。「サニーコート」シリーズのマンションを供給。これまで約5,600戸を供給してきた中堅の老舗。2009年5月期は売上高117億円を確保したものの、当期損失は約15億円を計上、債務超過に転落していた。

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 同社のマンションについては、最近はほとんど取材していなかったが、昭和60年代から平成にかけてはよく取材した。準都心部から郊外の中小規模のファミリーマンションが中心だった。

 女性に人気のファッションブランドクレージュ≠フデザインを取り入れたマンションを企画したのが記憶に残っている。確か熊本のマンションだった。時代が変わったといえばそれまでだが、やはり中堅の老舗が破たんするニュースを聞くのは悲しい。

(牧田 司 記者 10月19日)