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トップクラスのコンパクトマンション

 ニチモ「ヴォアール八丁堀」


「ヴォアール八丁堀」完成予想図

 ニチモが近く分譲開始する「ヴォアール八丁堀」を見学した。取材の目的は、同社が力を入れているということを聞いたのと、先に見学した商品企画が優れている「ヴォアール鶴見寺谷」と同じレベルなのか、それとも違うのかを確認したかったからだ。

 物件は、JR京葉線・東京メトロ日比谷線八丁堀駅から徒歩2分、中央区入船1丁目に位置する10階建て全36戸。専有面積は44〜71平方b。価格は未定。設計・監理はアール・アイ・エー、施工は大末建設。完成予定は9月下旬。

 最大の特徴は、駅から徒歩2分の商業地立地ながら、敷地北側が桜川公園に面し、東側も緑地帯に面していることだ(南側は同マンションと同じレベルのマンションやビルが建っているが)。

 住戸プランは56平方bと71平方bの2LDK、44平方b、46平方b、50平方bの1LDKの5タイプ。モデルルームは50平方bの1LDKだが、よく吟味された間取りだ。単身者はもちろんDINKSでも住める広さだし、SOHO利用も可能だろう。

 オープンキッチン、回廊型の洗面−浴室−ウォークスルークロゼット−主寝室( 5.2畳大)、スライドドアなどを採用することで生活動線に配慮しているのが特徴だ。オプションだが、壁面収納の扉はミラーガラスを採用している。

 外観は、カーテンウォールやガラス素材を採用することで斬新なデザインにし、また1階部分には大きな水盤を設置してグレード感も演出している。

◇     ◆    ◇

 「鶴見寺谷」でも書いたが、同社は商品企画力のあるデベロッパーだ。ユニバーサルデザインをどこよりも先駆けてスローガンに掲げたのも同社だ。コンパクトマンションは後発だが、投資用マンションの分譲は昭和 50年代から供給していた。

 「鶴見寺谷」もそうだったが、このマンションでも同社の一級建築士など女性5〜6人が企画に参画している。女性ならではの視点が企画に盛り込まれている。

 「鶴見寺谷」とは立地もターゲットも異なるので単純な比較はできないが、「八丁堀」は、資金的に余裕のある単身者やDINKS向けとしてはどこにも負けないマンションだと思った。設備仕様・プランはトップクラスだろう。厳しい市況だが、レベルの高さと希少性を訴えきれれば早期完売も十分と見た。

  
エントランスホール                              桜川公園から望む(完成予想図)

(牧田 司 記者 1月23日)