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 北側の表情が美しいのがいいマンション

 大和ハウス「プレミスト一之江」


「プレミスト一之江」完成予想図

 北側の表情がいいのが美しいマンション=\―記者は昔、ある建築家からこのようにいわれたことがある。そのようなマンションは、建築後10年、20年経て評価されるのだという。この言葉に従えば、これほど北側の表情が美しいマンションはそれほどないだろう。大和ハウス工業が分譲中の「プレミスト一之江」だ。

 物件は、都営新宿線一之江駅から徒歩4分、江戸川区西瑞江4丁目に位置する8階建て全97戸。専有面積は約60〜92平方b。現在分譲中(27戸)の価格は3,720万〜5,530万円(最多価格帯4,200万円台)、単価は199万円。竣工予定は平成22年2月。設計・監理は長谷建築設計事務所、施工は大和小田急建設。販売代理は日本住宅流通。

 完成予想図は北側から見たものだが、真北を中心に五画形の外観が雁行しながらシンメトリーに配されている。建物の外観は敷地の形状、斜線制限などでこのようになったのだろうが、見事としかいいようがない。

 敷地中央に「Light and Air Space」を設け、2面採光はもちろん、3面採光、4面採光プランを実現した。カラーリングは白を基調に黒やグレーのモノトーンでまとめている。設備仕様レベルも高い。

 問題は、価格と立地だ。価格は決して安くない。記者の相場観からすれば、一之江駅圏はマンションの供給が少ないエリアだが、坪単価にして160万円からアッパーは180万円だろうと思う。

 立地にもやや難がある。敷地南側に都道50号線の高架が走っており、その他の3方にも3〜6階建ての物流センターやマンションが建っている。

 しかし、価格、立地を除けば沿線ではトップクラスのマンションだろう。来場者の多くが「すてきなマンション」と評価するという。完売まで時間はかかるだろうが、完成してから評価が高まるマンションになるのではないか。


南東側の完成予想図

(牧田 司 記者 9月4日)