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 人気必至!「オープンレジデンス桜新町」

坪単価は210万円


「オープンレジデンス桜新町」完成予想図

 今9月期は過去最高売上げ・利益を達成する見込のオープンハウスのグループ会社オープンハウス・ディベロップメントが、常設モデルルームを渋谷にオープンしたので見学した。今回、モデルルームとして公開されているのは、近く分譲開始する「オープンレジデンス桜新町」だ。

 物件は、東急田園都市線桜新町駅から徒歩13分、または東急世田谷線上町駅から徒歩7分、世田谷区弦巻5丁目の一角に位置する地下1階地上3階建て全36戸。専有面積は約60〜112平方b。1期(20戸)の予定価格は3800 万円台〜6800万円台(予定最多価格帯4000万円台)、坪単価210万円。完成予定は2010年8月末。販売代理はオープンハウス。

 これまでの同社のマンションが全てそうだったように、メゾネットタイプなのが最大の特徴だ。地階と1階、2階と3階がそれぞれ1住戸を形成する。現地は容積率150%の第一種低層住居専用地域(一部は第一種中高層住居専用地域、近隣商業地域)に立地している。

 モデルルームは、商談を兼ねたもので、2階の商談ルームはそれぞれ4色のカラーセレクトが採用された個室になっているのも面白い。常設モデルルームとしたのは、規模が小さいこともあるが、無駄な経費をかけない方針によるものだ。

 キッチン天井高3メートル、引き戸収納・開き戸収納の選択、珪藻土を採用した塗り壁の提案などを行っているように、デザインセンスがいい。デザインを担当したのは同社のデザイン室の室長・紋谷幹男氏だが、紋谷氏がミサワホーム時代、圧倒的な人気を呼んだ「GENIUS 蔵のある家」など一連の住宅を手がけた人だと知り驚いた。

 モデルルームをプレオープンしてから11日目だが、ネット反響だけで約250件に達しているという。圧倒的な割安感があることから今回も早期完売しそうだ。

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 同社のオープンレジデンス<Vリーズがヒットしている。今回の「桜新町」は5物件目だが、これまでの物件の所在地は「世田谷梅丘」「中目黒諏訪山」「西片町」「三軒茶屋」であるように、人気沿線・人気住宅街の小規模メゾネットタイプで、割安感もあるというのが全ての物件に共通している。

 同社が常設モデルルームをオープンさせたのも「2カ月に1物件ぐらい供給していく」(マンション開発事業部主任・大河原健太氏)ことに対応したものだ。「桜新町」の次は「中野」(20戸)で、「沿線の中でも別格の好立地」(同)だそうだ。

 本来、マンションはフラットなのがいいのだが、戸建ての特徴でもあるメゾネットがいい≠ニいうユーザーはわれわれが想像するよりはるかに多い。PP分離が図れるからだろう。用地を厳選すれば、まだまだメゾネットは伸ばせるはずだ。

 マンション派と戸建て派のニーズを取り込んだのは、かつて都市型タウンハウスで圧倒的な人気を呼んだセボン(旧大伸フード)と同じだ。セボンは都心の高額にも手を広げるなど戸数拡大を追求し、他の事業にも手を出したのがつまずきのもとだと記者は考えるが、オープンハウス・ディベロップメントはそのような路線を取らないことを望みたい。

  
リビング(左)とキッチン  リビング奥の階段はサーキュラー式になっているが、これは商談ルームに通じる階段のため実際はない。しかし、このような幅の広いサーキュラー階段を商品にすれば人気になるのは間違いないだろう

(牧田 司 記者 9月4日)