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野村不動産「プラウド練馬中村橋」

坪単価235〜240万円でも人気


「プラウド練馬中村橋」完成予想図

 大手デベロッパーのブランド力をまざまざと見せ付けているマンションを紹介しよう。野村不動産の「プラウド練馬中村橋」だ。

 物件は、西武池袋線中村橋駅から徒歩3分、練馬区貫井1丁目に建設中の7階建て全82戸の規模。専有面積は約62〜90平方b、価格は未定だが、坪単価は235〜240万円ぐらいになる模様だ。竣工予定は平成22年2月下旬、施工は長谷工コーポレーション。

 最大の特徴は駅近である点で、敷地南側には2階建ての民家が建っているが、一部は駐車場となっており、いわゆる抜け≠ェあり開放感がある半面、敷地北側は線路が隣接している。立地条件としてはまずまずだ。

 記者は、正直に言って、この沿線の需要動向がよく読めない。早期完売すると読んでいた物件が苦戦するケースが目立つからだ。例外なのは、同社が2年前に分譲した都のマンション環境性能表示で☆3つを獲得した 29 階建て「プラウドタワー練馬」(257戸、坪単価288万円)ぐらいだろう。

 今回の物件も、早期完売を狙うなら坪230万円ぐらいだろうと読んでいた。プラウド≠フブランド力を加味すると、あるいは240万円ぐらいするかもしれないが、250万円はないだろうと読んだが、その通りだった。

 驚いたのは、強気な販売姿勢だった。9月12日から分譲開始する予定で、1期の戸数は65戸ぐらいという。十分勝算もあるという。同じ沿線にはもっと単価が低い物件もあるが、ものが違う≠ニ販売担当者はいいたげだった。

 この単価でこの時期に一挙に65戸も供給して、販売に自信を持てるのもプラウド≠フブランド力だと思った。

 基本性能、設備仕様などは、使いやすいキッチン「ラクモア」が標準装備されていたように、同社の他のマンションとほぼ同様だ。さすがだと思ったのは廊下幅がメーターモジュールとなっていた点だ。

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 最近の準都心部のマンションを取材して分かったことだが、どうもレベルの高いマンション単価は 200 〜 250 万円に収斂しつつあるような気がする。 250 万円を超える物件はよほど立地条件に恵まれないと難しいのではないかということだ。もとろん、レベルの低い競争力のない物件は、これより値を下げなければ売れないだろう。

(牧田 司 記者 8月31日)