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三井不動産「三井ガーデンホテル仙台」 17日オープン


「仙台本町三井ビルディング」

 

 三井不動産は7月17日、仙台市青葉区で完成させた複合ビル「仙台本町三井ビルディング」内の「三井ガーデンホテル仙台」(客室数224室)オープンした。16日、オープンに先立ってプレス内覧会を行った。

 「仙台本町三井ビルディング」は、県庁や市役所、大手企業などが集積する本町エリアに位置する敷地面積約1.900平方b、延べ床面積約14.600平方bの地下1階地上18階建て。設計監理は日建設計、施工は清水建設。

 1、2階はパナソニック電工のショウルームで、3〜6階は同社グループ会社などが入居している。

 7〜18階が同社ホテルチェーンとしては東北地方初出店となる「三井ガーデンホテル仙台」が入居。平日のビジネスユースや、週末を中心としたカップル・女性グループなどのレジャー客が主なターゲット層。

 広さ約18平方bのスーペリアルームを中心に、30平方b超のツインルームなど8タイプから構成。「杜の都 仙台」をイメージした木目の素材感を活かしたシンプルかつモダンな内装デザインが特徴で、女性スタッフが選定した化粧品などのアメニティや備品を用意したレディースプランがある。最上階には宿泊者専用の露天風呂付き大浴場(無料)を設置。ホテルロビーの7階には、イタリアンレストランを誘致している。

 もっとも多いスーペリアの宿泊料金は1人利用で10,500円、2人利用で14,700円。

 内覧会で挨拶した同社東北支店長・植草慶一氏は「ビジネスの中心エリアで、オフィス、商業にとって優れた立地を生かし最高水準の仕様にした。地下水のろ過システムを採用するなど防災面にも配慮した。グループ会社を集約し、東北の拠点として地域の活性化などにも貢献したい」と語った。

 また、三井不動産ホテルマネジメント社長・松本邦夫氏は「東北初の出店となり、全国で15施設目4,029室となった。今年は開業25周年の記念の年でもあり、今後も札幌(客室数247室)、上野(客室数245室)などで新規オープンさせる。『記憶に残るホテル』を掲げ、ホスピタリティ溢れる事業を展開していく」と語った。


左から植草支店長、一人置いて松本社長

◇    ◆    ◇

 露天風呂付き大浴場、非接触型カードキーの採用、フェイシャルスチーマーなどの設備仕様は、これまで同社のホテルで見学したものと同じだった。

 露天風呂付き大浴場は大きなセールスポイントになるのだろう。非接触型カードキーの採用も強調されていたが、仙台にはカードキーを採用しているホテルは少ないのだろうか。

 記者は、仙台のホテル市場についてよく分からないが、プライベートも含めて何度か宿泊している。ケンコーポレーションの子会社、ケン不動産リースが所有する創業が嘉永3年(1850年)という仙台駅前のクラシックホテル「仙台ホテル」は最高だったが、他のシティホテルはいま一つだったし(安いからか)、ビジネスホテルは会社負担だから文句は言えないと思っている。

 「三井ガーデンホテル仙台」は、一言でいえばビジネスホテルよりは上で、トップレベルよりは下≠ニいうことのようで、同社のターゲットもそのようだ。

  
スーペリア                         ロビー

(牧田 司 記者 7月17日)