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管理協・黒住昌昭理事長の見事な対応力

 高層住宅管理業協会(管理協)は6月24日、恒例の記者懇談会を開いた。いつになく鋭い質問も飛び出し、対応を誤ると波紋を広げそうな場面もあったが、黒住昌昭理事長は見事な対応力を見せた。

 鋭い質問とは、適正化法の遵守、管理協の人事、会員会社の不祥事、総会からの記者団の締め出しなどだ。これらの質問に対して、黒住理事長は時には「仰る通り」「パラドキシカルなご質問」「厳しいご質問」などと答えながら、一つひとつ明快に答えた。

 以前にも書いたが、黒住氏はバレーボールのように飛んできたボールを相手のコートに叩き返すような対応をしない。ラグビーのようにしっかりと受け止めて、もっとも適切な処置を取る。柔道に例えれば、相手を一本背負いのように叩きのめさない。しっかりと組み、寝技に持ち込んで相手の戦闘力をそぐ。

 記者団とのやり取りを聞いていて、話題になっている総理総裁のことを考えた。黒住氏こそ総理総裁にふさわしい。管理協の理事長に留めておくのはもったいない。

 記者は、財界総理と呼ばれる経団連の会長に三井不動産の岩沙弘道社長(経団連副会長)がふさわしいと本気で考えているが、ならば黒住氏は国を司る総理総裁だ。

 もう時効だろうから書くが、黒住氏は東京大学を卒業して三和銀行ではなく、三井不動産に入社することが決まりかけていた。親から「不動産業などに就職したら勘当する」と脅され、三和に入社した経緯がある。岩沙氏と黒住氏は同い年ではなかったか。

 ともあれ、わが不動産業界にこれほど素晴らしい方がいらっしゃるのは嬉しい限りだし誇りだ。

(牧田 司 記者 6月25日)