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投資用サイト「ノムコム・プロ」 不動産投資利回り急上昇

 野村不動産アーバンネットが不動産投資に関する意識調査

 野村不動産アーバンネットが興味深いレポートを発表した。同社の投資用不動産サイト「ノムコム・プロ」 (http://www.nomu.com/pro/) の会員を対象とした「不動産投資に関する意識調査」結果で、これによると、回答のあった761人 (投資物件の保有者401人、非保有者360人 ) の約9割が今のマーケットを「買い時」と回答。投資物件保有者の半数以上がサラリーマンで、自己資金2割以下での購入が約半数、平均年齢は46.2歳、年収は1,000万円以上が50%、総投資額は「3000万円未満」が約25%、「1億円以上」が約40%であることなどが分かった。

 注目したいのは利回りの上昇だ。このところの不動産価格の下落で利回りが上昇しており、レポートでは「2008年夏以降から今年1月頃までは顕著に上昇」としている。今年5月時点の店舗・事務所、売りアパートは9%を超えている。区分所有マンションなどを含めた全体の平均利回りでも2008年1月の8%弱から今年5月には9%弱へと1%近く上昇している。

 購入したい物件予算は「1000万円以上〜3000万円未満」28.6%、「5000万円以上〜1億円未満」が30.0%などとなっている。

 購入時に重視するポイントとして「エリア・立地」82.0%、「利回り」59.5%で、不動産投資を始めた理由は「安定した副収入 ( 不労所得 ) が欲しいから」が大多数となっている。

 不思議なのは保有者の年齢別プロフィールで、50歳以上が32.9%しかなく、平均年齢が46.2歳と若いことだ。これはサンプル数が少なく、アンケートはネットを通じてのもの、つまりあまりネットを利用しない高齢者の回答が少なかったためと思われるがどうだろうか。実際は50歳以上の層はもっと多いのではないだろうか。

(牧田 司 記者 6月24日)