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「健康」「緑化」「エコロジー」がテーマ

東急不動産「ブランズ幕張」


「ブランズ幕張」完成予想図

 

 「健康」「緑化」「エコロジー」をテーマにした東急不動産の環境配慮型マンション「ブランズ幕張」を見学した。

 物件は、JR総武線幕張駅から徒歩7分 、千葉市花見川区幕張町五丁目に位置する8階建て全54戸の規模(店舗5戸、管理室含む)。専有面積は約67〜83平方b、価格は未定だが坪単価は161万円の予定。竣工予定は平成22年2月下旬。施工はイチケン。販売代理は東急リバブル。

 心身ともに「健康」であること、「緑化」による癒し、企業の社会的責任である「エコロジー」の具現化と、生活者の視点に基づいて人が住まうことを気遣うことがテーマのマンションだ。

 「健康」では、1、2階には薬局とクリニックを併設する。敷地は千葉市から購入したもので、市の要望に基づき設けるものだ。

 「緑化」では、前面道路から約5メートルセットバックさせ、ケヤキやハナミズキなどの街路樹を植樹。共用廊下には緑化メッシュフェンスやプランターボックスを設け、管理組合で管理する。専用使用部分にも軒天フックや花台も設ける。

 「エコロジー」では、次世代省エネ基準適合、省エネ設備機器の採用、緑化や通風、採光などの自然エネルギーの活用によりCO2排出量をマンション全体で年間約19%(16.5t)削減する。

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 環境問題への取り組みは待ったなしだ。同社の取り組みを歓迎したい。販売事務所でも「見える化」などを進め、ユーザーに分かりやすくしていたのもいい。

 商品企画では、ワイドスパンで、専有面積を60平方メートル台後半から70平方メートル台の前半にするなど、買いやすく設定しているのが特徴だ。

 現地のマンションギャラリーチーフ・石野健吾氏も「細かな点にも配慮していることに対してお客さまの評価は高い。同業他社との競合にも負けない。完売まで時間はかからない」と早期完売に自信を見せていた。ゴールデンウィークからモデルルームをオープンしているが、これまで来場者は約150件という。

 同社は、今年3月に分譲開始した「ブランズ六義園」以降、首都圏で供給するマンションすべてにCO2排出削減効果を評価・表示している。「六義園」は、販売開始3カ月で9割以上の売れ行きで、ほぼ完売のめどがついているという。

(牧田 司 記者 6月12日)