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ジョイント・コーポレーションが会社更生申請

負債額1,680億円

 

 ジョイント・コーポレーション(東海林義信社長)は5月29日、同社と子会社のジョイント・レジデンシャル不動産が東京地裁に会社更生手続きの申請を行い、受理されたと発表した。負債額はジョイント・コーポレーションが1,476億円、ジョイント・レジデンシャル不動産が204億円の合計1,680億円。

 同社は平成20年3月期には営業利益、経常利益ともに過去最高益を更新。特に不動産流動化事業は平成16年3月期から20年3月期まで4期連続で売上高、営業利益ともに伸ばしていた。

 ところが、サブプライムローン問題に端を発する金融危機の深刻化に伴い業績が悪化。オリックスグループから総額約100億円の資本参加を受け、合理化を進めてきた。しかし、現状では自助努力のみで再建を進めることは困難と判断し、今回の措置となった。

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 残念だ。昨日はRBA野球の抽選会があり、同社野球部の代表とも話し合った。心なしか元気がなかったのは気になったが、今年も頑張ってくれると安心もしていた。売れ行き好調の「アデニウム押上」の見学を約束したばかりだ。

 その矢先だ。経営危機は伝えられてきたが、記者はマンション販売事業に特化して再建して欲しいと願ってきた。そもそも同社が業績を伸ばしてきたのは、マンション事業であり、特にコンパクトマンションでは先駆的な役割を果たしてきた。最近は、デザイン性を重視したマンションを供給してきた。熱海駅前では、売れ行きはともかく、素晴らしい超高層マンションを建設している。

 ジョイント・レジデンシャル不動産(旧社名エルカクエイ)は、これで2度の会社更生法の適用を申請することになる。

 会社更生法の申請によって終わったわけではない。RBA野球にはくじけないで参加して頑張って欲しい。

(牧田 司 記者 5月29日)