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トヨタホーム・野村不動産「ゼルクハウス」

来場者すでに300件弱


「ゼルクハウス」完成予想図

 

 トヨタホーム(事業比率60%)と野村不動産(同40%)が共同して分譲する「ゼルクハウス」を見学した。

 物件は、JR南武線矢向駅から徒歩7分、またはJR東海道線・京浜東北線川崎駅から徒歩19分、横浜市鶴見区矢向5丁目に位置する7階建て全64戸の規模。専有面積は約69〜88平方b、予定最多価格帯は4,000万円台。坪単価は210万円の予定。施工は木内建設。竣工予定は2010年1月下旬。

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 事業比率、物件名でも分かるように、商品企画を担当したのはトヨタホームだ。

 ニュースリリースにもあるように、「ゼルクハウス」の「ゼルク」(ZELK)は、『 Zephyr (潮流)』、『 Environment (環境)』、『 Lifetime (生活)』、『 Kindness (愛情)』の頭文字をとって名づけられたものだ。両社の共同事業マンションとしては全国では8棟目(前身のトヨタ自動車での分譲を含めると9棟目)となる。川崎駅を生活圏としながらも、横浜アドレスの立地であることを踏まえ“風格を備えた邸宅感”を意識したとある。

 ゼルクの語源ともなる「 ZELKOVA (ゼルコーバ)」 - 欅(ケヤキ)の木をシンボルツリーとして植樹するほか、風合い豊かな外壁タイルの使用やリビングダイニング開口へのハイサッシの採用のほか、トヨタ自動車の独自技術であるキーレスエントリーシステム「スマートキー」を全戸に標準採用し、快適性を高めている。

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 記者は、両社の首都圏での共同事業マンションについては、7年ぐらい前に見学した「セルシオヒルズすずかけ台」 177 戸(当時はトヨタ自動車)と、昨年に見学した「テラス大井町」 122 戸に次いで3件目だが、今回の「ゼルクハウス」は川崎駅圏の物件としてはレベルが高いと思う。

 逆梁工法を採用した2.3メートルのハイサッシ、小物入れをデザイン処理した下足入れ、若い世代の入居を想定したおしゃれな和室の提案などがいい。細かいことだが、システムキッチンには、着脱可能のタオル掛けが付いていた。坪210万円の価格設定もぴったりだ。

 4月末にモデルルームをオープンして以来、まだ1カ月も経過していないが、来場者は300件弱に達している。現地の環境もまずまずで、完売まではそれほど時間はかからないだろう。

(牧田 司 記者 5月14日)