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野村不動産HD 3月期決算 増収ながら大幅減益

棚卸資産評価損269億円を計上

 

 野村不動産ホールディングスは5月1日、平成21年3月期連結決算を発表。厳しい市場環境を反映し、売上高は伸ばしたものの大幅な減益となった。売上高は4,486億円(前期比9.0%増)、営業利益は340億円(同51.3%減)、経常利益は237億円(同60.7%減)、当期純利益は137億円(同60.9%減)となった。卸資産評価損として269億円を売上原価に計上した。

 主力のマンション事業は、売上高2,316億円(前期比3.0%減)、営業利益117億円(同54.8%減)となった。営業利益が大幅に減少したのは棚卸資産の評価損を計上したため。期末完成在庫は前期275戸から265戸へ減らした。

 ビル事業は売上高904億円(同58.9%増)、営業利益157億円(同67.5%増)と大幅に伸ばした。

 仲介・販売受託事業は、売上高397億円(同31.7%増)、営業利益15億円(同75.7%減)となった。売買仲介における取扱高が減少したこと、たな卸資産評価損を計上したことなどが影響した。

(牧田 司 記者 5月1日)