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三菱地所3月期決算 ビル以外振るわず経常利益33%減

 

 三菱地所は4月30日、平成21年3月期連結決算を発表。厳しい環境を反映し、増収となったものの大幅な減益となった。売上高は9,426億円(前期比19.7%増)、営業利益は1,385億円(同22.1%減)、経常利益は1,086億円(同33.0%減)となった。

 特別損失として株式の評価損75億円、棚卸資産の評価損73億円、不動産売買契約解除損49億円など249億円を計上した結果、当期純利益は454億円(同47.8%減)となった。

 セグメント別では、ビル事業の売上高は前期比260億円増の4,066億円となり、営業利益は前期比47億円増の1,192億円となった。

 住宅事業は、連結子会社の藤和不動産のマンション売上を計上したことから、前期比44.4%増の3,090億円を計上したが、藤和不動産の営業損失を計上したため、営業損益は前年度に比べ397億円悪化し、154億円の損失を計上。「棚卸資産の評価に関する会計基準」の適用に伴い、簿価切下額257億円を営業原価に含めた。

 このほか、資産開発事業が大幅な増収増益となったものの、海外事業、注文住宅、不動産サービス業などは振るわなかった。

(牧田 司 記者 5月1日)