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コスモスイニシア 事業再生ADR手続き申請

 コスモスイニシア(町田公志社長)は4月27日、産業活力再生特別措置法による特定認証紛争解決手続(以下、「事業再生ADR手続」)についての申請を法務省及び経済産業省から認定を受けた事業再生実務家協会(JATP)に対して平成21年4月17日に行い、同日付でJATPとの連名で全取引金融機関に対して「一時停止の通知書(借入金元本返済の一時停止等)」を送付したと発表した。

 同社は平成21年3月期に債務超過となる見通しで、同社単独で抜本的な再生を図ることが困難な状況に陥ったことから、今回の措置となった。今後は、JATPの支援のもと取引金融機関と協議を進めながら事業再生計画案を策定し、平成21年7月24日開催予定の債権者会議で成立を目指す。平成22年3月期には債務超過を解消する方針。

 「ADR」とは、 Alternative Dispute Resolution の略で、裁判外紛争解決手続と訳されている。裁判に基づかないで問題を解決することを目指すことから、強制力がない代わりに迅速にかつ費用も少なくて済むというメリットが指摘されている。

(牧田 司 記者 4月28日)