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ついに出たIH+ガス併用のハイブリッドキッチン

トーヨーキッチン&リビングが販売開始


「TOYO KITCHEN STYLE 東京」外観

 

 ここ10余年来待ち望んでいたものが発売された。IHとガスコンロが併用できるハイブリッドキッチン♂チ熱機器だ。トーヨーキッチン&リビングが先月、創業75周年を記念して南青山にオープンした、国内キッチンメーカー最大のショールーム「TOYO KITCHEN STYLE 東京」で見た。

 IHクッキングヒーター、オール電化マンションはここ10余年間、急速に普及し一般化している。記者はIHクッキングヒーターのよさは理解しているが、やはり中華料理などはガスを用いたほうが美味しくできると思っている。あのあおり≠入れないと、食材の照りも食感も味わえない。ずっと、用途に応じて電気もガスも使えるハイブリット°@器が開発されないかと思ってきた。

 双方を兼ね備えたものは、かつて億ションのモデルルームでも見たことがあるが、それは別々の調理台で用意されているものだった。海外では一般化されているようだが、わが国では昨年 10月の法律改正で安全装置付きでないと販売できないことになった。海外の製品にはほとんど安全装置が付いておらず、わが国では販売できなくなっている。

 今回、同社のショールームで見たものは、一つのシステムキッチンに組み込まれているもので、機器はリンナイが開発した。「ガス強火力と2口のIH」「ガスとIHで4口コンロ」「オールガス」などの選択も可能だ。

 キッチンの値段はフロアユニットプラン(RBシリーズ、間口2400ミリ)25万9.000円から。機器は17万6.400円から。機器には魚などを焼くグリル機能を付けないことでコストダウンが図れたという。最近の若い人は、あまり魚を焼かない志向も開発のヒントになったようだ。もちろん、改正法の問題もクリアしているという。

 同ショールームでは、「キッチンに住む」をテーマにした様々な提案が体感できるほか、照明、椅子、ソファ、内装材などのインテリアも設置されている。ダブルシンクの大型マルチアイランドキッチン、膝でも腰でも少し触れるだけで自動開閉する引き出し機能付きキッチン、アントニ・ガウディやサルバドール・ダリがデザインした椅子(前者は79万8.000円、後者は176万4.000円)も展示されている。


ハイブリッド加熱器が搭載されたシステムキッチン(同社ホームページから)

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 記者は、同社が特許を持つ「3D−Sink」を装備したシステムキッチンがもっとも機能的で美しいと思っている。ハイブリッドキッチン♂チ熱機器が加わったことで圧倒的な優位な立場に立った。

 今後、ハイブリットキッチン加熱機器はマンションや戸建てで標準装備となる可能性も大きく、他社も追随するのは確実だ。リンナイは6月から販売を開始する。

    
     1階                              2階

(牧田 司 記者 4月22日)