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半年で好立地2000戸仕入れ 野村不動産HDの元気印

       
挨拶する鈴木社長(左)と高井副社長

 

 野村不動産ホールディングスグループは4月16日、恒例の記者懇親会を開いた。鈴木弘久社長をはじめグループ首脳はそれぞれ明るい話題を提供し、厳しい環境に立ち向かう姿勢を示した。

 冒頭の挨拶に立った鈴木社長は、「5月1日に発表する前期決算は、厳しい事業環境を反映せざるを得ない」と前置きしなが、「マンションの完成在庫は1年前の275戸より10戸減らした。前期比で完成在庫を減らすところは一握りもないだろう。企画力、販売力が生きた。お客さまのニーズをつかんだ物件は売れている。坪250万円の『プラウド西大島』(73戸)は4カ月で売り切った。

 新規供給も近く東陽町、海浜幕張など500戸近くのモデルルームをオープンする。『プラウド宮崎台』(91戸)は即日完売できそうだ。用地取得もスケジュール通り進んでおり、昨年の10月からこの半年間で、東雲(550戸)を始め赤羽ダイエー跡地、中野の丸井、錦糸町、検見川浜など約2000戸分を仕入れた。

 投資マーケットは機能不全を起こしているが、中長期の運用ニーズはある。当社グループ最大のトピックスの一つでもある東芝不動産の子会社化は、やや弱い当社のビル事業の強化につながる。

 いまは暗いムードに支配されているが、明るい兆しも見え始めている。ポジティブな情報を発信していく」と述べた。

 続いて挨拶した高井基次・野村不動産副社長は、「時代の流れに流されず今年もコンスタントにこれまでと同じペースで展開している。強気の発言、元気の発言が現実となるよう有言実行≠フ姿勢を貫く」と語った。

 6月にメガロスの社長に就任予定の木皿儀邦夫・メガロス常務は、「100カ所もあるところと比べれば当社は23カ所だが、稼ぎ頭の『調布』をはじめ目立つところばかりに開設している。私自身も身体を鍛えている」と、やや出っ張りぎみのおなかを押さえた。

 このほか、北村章・野村不動産アーバンネット社長、関敏昭・野村リビングサポート社長などもそれぞれ明るい話題を提供した。(両社の記事は別掲)


中締めの音頭を取る高橋宰・野村不動産副社長(左はし)

(牧田 司 記者 4月17日)