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三井不動産「霞ダイニング」10日オープン

日本初「省エネ照明デザイン」の店も


「霞ダイニング」がオープンする霞が関ビル全景 (中央のビル。右側の2棟が霞が関コモンゲート)

 

 三井不動産の「霞が関ビル」の第3次リニューアル工事が完了し、ビル内に入居する商業ゾーン「霞ダイニング」が10日オープンする。8日、報道陣に事前公開された。

 「霞ダイニング」は、2年前にオープンした「東京倶楽部ビルディング」内に入居する10店舗と今回霞が関ビルでオープンする18店舗をあわせた28店舗から構成される商業施設。旧霞が関ビルと比べると施設面積は2倍ぐらいになっているという。

 官庁街のオフィス街でありながらわざわざ訪れたくなる∞多用なシーンで使いたい=\―などのニーズに応えるハイブリッドダイニング≠ェテーマになっている。

 オフィス空間と独立しており、カフェテリアや、週3日は26:00まで営業するバール・レストラン「 RARABARA 」など深夜営業の店などもある。

 東京倶楽部の店舗を合わせ、初年度は30億円の売上高を見込んでいる。

 今回のリニューアルでは、屋上緑化や壁面緑化、商業施設エントランスへの高性能複層ガラスの採用、官民一体で整備されたけやき広場、雨の日の導線整備なども行われており、隣接する霞が関コモンゲートと街区全体の付加価値を高めている。

 
  けやき広場                        カフェラウンジ

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 記者が注目した施設は「くつ炉ぎ・うま酒 かこいや」だ。全国チェーンの居酒屋だが、ただの飲み屋ではない。この施設は環境省の「省エネ照明デザインモデル事業」の一つとして選ばれている。

 同事業は同省が今年1月に発表したもので、地球温暖化対策の取組として、省エネ照明を率先して導入しようとする商業施設や店舗など12社が選定された。同施設はそのうちの一つで、店舗内の照明光源は全てLEDが採用されている。日本初だそうだ。

 LEDはやや冷たい印象を与えるそうで、一部の照明にはフィルターを取り付けて温かみのある光を演出しているのが特徴だ。この結果、同店では消費電力・CO 2 を通常の5分の1に抑えることができたという。

 電気代が安くなった分だけ料金が安くなったかどうかは聞き忘れたが、店内は「古民家の再生」をテーマにしており、落ち着いた雰囲気になっている。そこまで環境に配慮するなら、もう一杯飲んでやろう≠ニいう気分にさせてくれそうだ。

 同店舗などを事業展開する「サッポロライオン」は、日本酒の古酒が飲める「入母屋」も展開している。霞ダイニングの「かこいや」同様、記者のお薦めの店だ。


「くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 霞が関ビル店」(環境省の報道発表資料より)

(牧田 司 記者 4月9日)