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わが社の全国売れ行き1物件

大京「ライオンズ大泉学園マスターレジデンス」


「ライオンズ大泉学園マスターレジデンス」完成予想図

 

 大京の販売担当者が「全国の当社マンションの中でもっともよく売れているマンションの一つ」と語ったマンションを紹介する。「ライオンズ大泉学園マスターレジデンス」だ。

 物件は、西武池袋線大泉学園駅から徒歩10分、練馬区東大泉2丁目に位置する6階建て全75戸の規模で、専有面積は約55〜90平方b、坪単価は220万円。現在分譲中の住戸(10戸)の価格は3,610万円〜5,760万円(最多価格帯4,200万円台、,5,500万円台)。竣工予定は平成21年8月26日。施工は埼玉建興、設計はINA新建築研究所。昨年11月からの販売開始で、現在、7割が契約済みだ。

 11月といえば、リーマン・ショック後の最悪の時期だ。にもかかわらずこれほど売れているのは、価格(単価)の安さとグレードの高さだ。

 同社は昨年11月5日、厳しい市況に対応するため棚卸資産の評価を見直すなど21年3月期で510億円の純損失を見込む業績予想を発表した。この物件も当初分譲単価は280万円ぐらいだったと推測されるが、それより2割以上価格を低く設定している。90平方b台で8000万円超が6000万円台に下がったのがユーザーをひきつけた。

 価格の安さに比して、設備・仕様レベルの高さがユーザーの評価を一層高めた要因だ。モデルルームタイプは84平方bのもので、天井高は約3.15メートルだ。ロフトもついている。さらにオプションだが折り上げ天井も演出。全体として、同社のフラッグシップザ・ライオンズ≠ノ近い仕様にしているのが特徴だ。

 天井高3.15メートルのタイプは最上階の12戸のみだが、すでに11戸が販売済みであることからも、このタイプに人気が集中したことがうかがえる。

 外観ファサードは、象牙色のタイルを基調に最上階には炭色タイルを配する印象的なデザインを採用。道路側には植栽と剣先フェンスを設置して、グレード感を高めている。

 現地の販売担当者は、「同じ練馬区内では今年2月に完売したザ・ライオンズ≠フ『鷺ノ宮』があるが、鷺ノ宮に見劣らないグレードにしたのも評価された。来場者の中には、近隣物件も含め、グレードの高さにビックリされる方もいる。当社の全国で販売中のマンション中でもっとも売れ行きがいい物件の一つ」と語った。

◇      ◆     ◇

 記者は、この物件の坪単価が220万円と聞いて、かつて4〜5年前、野村不動産が分譲した「プラウドシティ大泉学園」を思い出した。大京の物件とは同じ道路沿いで、歩いて2分ぐらいの距離だ。

 野村不動産の物件は全430戸の大型物件だったが、確か単価は220万円ぐらいだった。当時、野村不動産のマンションは即日完売≠ェ当たり前になっていたが、この物件だけは竣工後も残った。戸数が多く、単価が高かったことと駅からやや遠かったのがその理由だ。

 4〜5年前の単価水準まで下がれば、まずまず売れるということの証明でもある。

(牧田 司 記者 4月8日)