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東京建物 高齢者向け賃貸住宅事業に参入

都内最大戸数99戸の「グレイプス浅草」を建設


「グレイプス浅草」完成予想図

 

 東京建物は4月1日、「高齢者専用賃貸住宅」としては都内最大戸数の99戸のマンション「グレイプス浅草」を建設中で、高齢者向け賃貸住宅事業を展開すると発表した。モデルルーム「リアルルーム(理想の部屋)」も計画している。

 同物件は、東京メトロ銀座線・東武伊勢崎線・都営浅草線「浅草」駅から徒歩5分、「浅草寺」に隣接する地下1階地上14階建て全99戸、店舗4区画の規模。専用面積は約31〜60平方b(1DK、1LDK、2LDK)。竣工予定は平成21年12月。事業主は同社で、貸主は東京建物不動産販売、運営管理は鰍竄ウしい手。

 高齢者専用賃貸住宅の登録、適合高齢者専用賃貸住宅の届出を行い、東京都に終身建物賃貸借事業の認可を申請する予定。また、運営会社のやさしい手を通じて自立して生きていきたいシニアをサポートするサービスを提供する。

 さらに、入居者目線の「理想的な住まいづくり」を実現するため、ワークショップを開催するなど様々な取り組みをしていく。

 高齢者専用賃貸住宅とは、もっぱら高齢者に賃貸する住宅で、各都道府県または指定登録機関へ物件情報の登録が必要となる住宅。適合高齢者専用賃貸住宅(適合高専賃)は、厚生労働大臣が定めるサービス提供の有無などの基準を満たすものとして、都道府県知事に届けられているもの。

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 もうすぐ60歳を迎える記者だが、このような高齢者向け賃貸住宅についてはあまり関心がない。特別養護老人ホーム(特養)や民間有料老人ホームには何回か体験宿泊取材もしているが、高齢者向け住宅制度はたくさんありすぎて、何が何だかよく分からない(関心がないためか)。ざっと上げただけで、グループホーム、ケアハウス、シニア住宅、アクティブ・シニア住宅、シルバー・ハウジング、高齢者専用賃貸住宅、高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅などがある。

 財団法人・高齢者住宅財団のホームページを見たら、「高齢者専用賃貸住宅」は専ら高齢者に賃貸する住宅で、「高齢者円滑入居賃貸住宅」は高齢者の入居を拒否しない住宅とあった。

 これらの制度で「高齢者」とは60歳以上をいう。年齢を理由に入居できる一方で、年齢を理由に入居を拒否される年齢に記者もなったということか。

(牧田 司 記者 4月1日)