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市況を考慮か 割安の「プライムアリーナ新百合ヶ丘」


「プライムアリーナ新百合ヶ丘」完成予想図

 

 三井不動産レジデンシャルは3月11日、小田急線新百合ヶ丘圏で小田急不動産とともに開発を進めているマンション「プライムアリーナ新百合ヶ丘」の記者見学会を行った。

 物件は、小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩5分、川崎市麻生区万福寺4丁目の区画整理地内に位置する14階建て全393戸の規模。専有面積は約61〜124平方b。価格は未定だが、坪単価は240万円前後になる模様だ。デザイン監修は三沢亮一氏、設計・監理は三井住友建設、施工は三井住友・小田急建設共同企業体、竣工予定は平成21年9月。

特徴は、@開発面積約37ヘクタールの区画整理地内の「新百合山手」に位置する駅近物件Aタウンセキュリティの充実B中庭の「センターガーデン」、水と緑の「アクアコート」などゆとりの共用空間C専有面積80平方b台中心で、ディスポーザー、食洗機などの設備仕様の充実――など。

 1期分譲の詳細は未定だが、3月20日から登録受付が始まる予定。

 両社は、これまで平成19年竣工の「シーズンアリーナ新百合ヶ丘」(全166戸、坪単価190万円)、「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」(全697戸、坪単価185万円)を同じ区画整理地内で分譲している。今後も百数十戸規模のマンションを供給する予定だ。

 単価は割安の240万円前後 ユニバーサルデザインに配慮


専有面積122平方メートルのモデルルームリビング


  記者がもっとも注目していたのは値づけだった。市況の悪化でどこのマンションも値段を抑制気味だが、同社もかなり価格を抑えているという印象を受けた。昨年の今ごろは坪単価250万、260万円ぐらいになるのではといわれていた。坪単価240万円前後というのはかなり割安感がある。竣工までに完全に売り切る戦略と見た。

 欲を言えば、条件のいい東南角の大型住戸(専有面積約122平方b)は、天然石・突き板仕様にして、価格は高くなっても高値挑戦をして欲しかった。新百合ヶ丘は、かつて坪単価300万円を突破しても飛ぶように売れたエリアだ。

 商品企画で注目されるのはユニバーサルデザインの採用だ。全戸の廊下幅をメーターモジュールとし、洋室のドアは引き戸を多用、把手もユニバーサルデザインの手掛けタイプとしている。来場者のうち50歳代と60歳代で2割というから、これらの需要層には支持されるはずだ。

 これまでの来場者数は1000件強。残債がない戸建てやマンション居住者の買い替え・買い増し需要もかなりあるという。


中庭の「センターガーデン」


(牧田 司記者 3月11日)

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