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アッパーミドルに照準 野村不動産「プラウド千歳船橋」


「プラウド千歳船橋」完成予想図

 

1種低層に高い設備仕様 坪単価315万円でも売れる

 野村不動産が分譲中のマンション「プラウド千歳船橋」を見学した。

 小田急線千歳船橋駅から徒歩9分、世田谷区船橋1丁目の第一種低層住居専用地域に位置する地上3階地下1階建て全34戸の規模。現在販売中の9戸の価格は6500万〜7780万円 (最多価格帯6900万円台) 、専有面積は約71〜82平方b、坪単価315万円。施工は三木組。設計は秀建研究事務所。

 概要が示す通り、価格は周辺相場より高い。現在、同駅圏で分譲中の大手デベロッパーのマンション坪単価は288万円だ。大手デベロッパーと競合して、これほど単価が高ければまず売れない。

 しかし、このマンションは他社物件との競合もなく、順調に売れている。現地販売事務所によると「一種低層ファンに根強い需要があるし、もっと高いのではと考えていらっしゃる方もいる。他社物件との競合はない」という。

 他社物件との競合がなく売れているのは、商品企画の差別化が徹底しており、ターゲットとするアッパーミドルのニーズを捉えているからだ。

 まず、設備仕様レベルが高い。大理石、御影石をふんだんに採用、建具・家具などの面材はほとんどが突き板仕様だ。世田谷区内の億ションや高額住戸を除き、これほど仕様レベルが高いマンションは他にない。それがもっと高いのでは≠ニいう来場者の声になって現れている。

 価格的にも、単価は高いかもしれないが、グロスとしてはストライクゾーンを外してはいない。これが億ションともなれば、これだけの戸数をこなすのは容易ではないが、最上階の7000万円台の住戸はハイサイドライト≠採用することによってリビングの天井高を最大4.35メートル確保するなどして居住性を高めている。

 同社のマンションの特徴は、このように中小規模物件でも商品企画に手抜きがないことだ。だから売れるのだ。


ハイサイドライト&tきリビングルーム

 

(牧田 司記者 3月10日)

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