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 感動的な記者発表・商品企画

ポラス中央住宅「ボゥ ヴィラージュさいたま新都心」


モデルハウス

 

本間常務と金児部長が心のこもった挨拶

 久々に感動的な記者発表会に出席し、心がこもった商品企画の建売住宅を見学した。それはポラスグループ中央住宅が2月22日行った「ボゥ ヴィラージュさいたま新都心」の記者発表会だった。


挨拶する本間常務(左)と金児部長

 冒頭に挨拶した同社常務取締役・本間勇氏は実に心のこもった挨拶を行った。かつて、故・中内俊三前社長と一緒に市場開拓のために埼玉県南の地元企業を回り、相手にされなかった話から、現在では同社の供給シェアの10%を超える実績をあげるまでに成長した埼玉県南の事業について訥々と話した。感極まって泣き出すのではないかと心配したほどだ。

 次に挨拶に立ったこの物件のプロデューサー≠ナもある同社マインドスクエア事業部長・金児正治氏は、商品企画に当たってフランス、北欧を視察したことや、様々な工夫を施したことなどを熱っぽく語った。ほっとけば1時間でも2時間でも話し続けるのではないかと、また心配した。

 どうして、冒頭からこんなことを書くのか。2人の話を聞きながら、記者は次のことを思い出したからだ。

 先日、三井不動産販売執行役員・「相創の場」日比谷オフィスゼネラル・マネジャー伊藤正裕氏にインタビューした際、伊藤氏は「愛だよ、パッションだよ」と強調した。仕事も人生もという意味だ。数年前には、創建ホームズ社長・丸木吉紀社長から「住宅は感動を売る商売だ」という言葉を聞いた。

 2人の話は、まさに愛≠ナあり感動≠ナあった。この人は何をしにきたのだろう≠ニ思わせる、おざなりな挨拶をする役員が少なくない記者発表会とは対照的だ。

心を込めなければできない工夫随所に

  
ポケットパーク                  モデルハウス

 話を元に戻そう。物件は、JRさいたま新都心駅からバス12分徒歩2分、さいたま市見沼区の「中川第一特定地区整理事業」(開発面積約33ヘクタール)に位置する全45戸。土地面積は約100〜128平方b、建物面積約90〜114平方b、1期26戸の価格は3320万〜4690万円というものだ。2月9日から販売を開始しており、150組以上の来場者を集め、現在、7戸が契約済みという。

 モデルハウスは、金児氏が強調したように、きめ細かな工夫が随所に施されていた。書ききれないので簡単に列挙すると、@本物の木と間違えそうなアルミ製の玄関親子ドアA手作りのうねうね感のあるニッチ・梁・カウンタートップBキッチン・洗面所のオリジナルタオル掛けC階段の縦手すりD木製の巾木コーナーE鋲をモチーフにしたドアF北側トップライト――などだ。

 これらは、同社の戸建て購入者の声を反映させたもので、このほかにも全戸床暖房、「魔法びん浴槽」、食洗機、防犯ガラスなどを標準装備。2年前に全172戸を1年間で完売した「ボゥ ヴィラージュ美園」を進化させたものだという。

 一つひとつは何でもないことのようだが、階段の手すりは縦手すりも含めて内側に取り付けられているのがミソだ。通常、右回りの階段手すりは外回りに取り付けられるが、右利きの人は、降りるのに苦労する。内側だと右手が使え、「方向を変えるのには縦てすりが欲しい」というお客様の声を生かしたものだという。

 巾木コーナーもそうだ。角張った壁や巾木コーナーは大人でも足をぶつけて怪我をすることもあるし、赤ちゃんなどは凶器≠ノなる。タオルは調理の必須アイテムだ。

 同社は今年6月末までに全戸を完売したいというが、営業マンが本間氏や金児氏と同じようなパッションを共有できていれば、間違いなく早期完売できるだろう。

    
左からキッチンのタオル掛け、巾木コーナー、ドアの鋲デザイン

(牧田 司記者 2月23日)

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