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坪単価175万円 全1045戸の大規模

価格に見合う商品企画「パークシティさいたま北」


「パークシティさいたま北」完成予想図

 

 三井不動産は2月20日、三井不動産レジデンシャル(事業比率55%)、新日本建物(同25%)、中央コーポレーション(同20%)が3月に分譲を開始する計画戸数1,045戸の大規模分譲マンション「パークシティさいたま北」の記者発表会を行った。

 物件は、JR高崎線宮原駅から徒歩6分、または川越線日進駅から徒歩8分、住宅・商業・業務・公園・学校ゾーンなどから構成される総開発面積約16.8ha の「さいたま都市計画事業日進東土地区画整理事業」地内に位置する全4棟構成。

 今回分譲されるのは、建築確認未取得の「コートレジデンス」棟(184戸)を除く「アークレジデンス」棟( 418戸)、「ガーデンレジデンス」棟(343戸)、「ブライトレジデンス」棟(100戸)。専有面積は約65〜113平方b。最多価格帯は4500万円台(85平方b)、坪単価は175万円。設計・施工は長谷工コーポレーション。竣工は21年3月の予定。1月に会員優先として160戸がすでに供給されており、その9割に申し込みが入っているという。

 記者は、例によって現地につくまで単価予想を行った。漫然とモデルルームを見て、説明を聞いただけでは全然勉強にならないからだ。立地、市況、戸数、ブランド力などを総合的に判断して坪170〜180万円と読んだ。現地で聞いた単価とほぼ同じだった。

 業界紙記者から高い≠ニいう声があがったが、モデルルームの設備仕様などを見て、この単価設定は極めてリーズナブルなものだと判断した。設備仕様をもう少し高くして単価を上げて欲しいと思わないではなかったが、マイナーなエリアでは冒険もできなかったということか。

 しかし、ランドスケープデザインが素晴らしい。隣接する都市公園と合わせ緑は約1万7000平方bにものぼる。小学校も来春の街開きに合わせ開校される。価値のあるマンションだと思う。

 もう一つ、どうしてもユーザーの声を聞きたかったので質問した。業界関係者が考えているほど、一般のユーザーは危機感を抱いていたり、様子見を決め込んでいると思えなかったからだ。

 同社都市開発部開発室室長・高橋央樹氏はこう答えた。

 「お客様の住宅に対するニーズは少しも変わっていない。ニーズをしっかり捉えた商品企画と、それに見合う価格がマッチングすれば売れる」と。

 その通りだと思った。デベロッパーはここに確信を持つべきだろう。

 

(牧田 司記者 2月20日)

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