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土地の魅力を最大限に引き出した

大和ハウス工業「The Kashiwa Tower」


「The Kashiwa Tower」完成予想図

坪単価230万円のランドマークタワー 高い設備仕様

 マンション不況≠吹っ飛ばしてくれそうなマンションを見学した。大和ハウス工業「The Kashiwa Tower」だ。ファミリー層にも富裕層にも受けるマンションとみた。柏駅圏はもちろん、最近の千葉県内のマンションでは最高レベルだろう。土地の魅力を最大限に引き出したマンションということもできそうだ。

 物件は、 JR常磐線・東武野田線柏駅から徒歩3分、千葉県柏市柏 2 丁目で建設中の29階建て全190戸の規模で、専有面積は約52〜155平方b。価格は未定だが、坪単価は230万円ぐらいになる予定だ。施工は五洋建設。竣工は10年4月中旬。販売代理は三井不動産レジデンシャル。

 低迷市況に対応するため設備仕様を落とし、値づけに慎重なデベロッパーが多い中で、この物件は、むしろグレードを上げ、価格も強気に設定、顧客満足度を高めようとしている心意気が感じられた。マンション不況を吹っ飛ばしそう≠ニ書いたのはこのためだ。

 立地は申し分ない。人気が高い柏駅圏で、駅から徒歩3分だ。周囲は商業地域だが、再開発物件であるため建物は敷地からかなりセットバックして建てられ、前面道路も整備される予定だ。その結果、前面の建物との間隔は12メートル確保されるという。  

 建物デザイン、基本性能、設備仕様もランドマークにふさわしくレベルの高いものだ。設計・監理は日建ハウジングシステム、照明デザインに近田玲子さんを起用。外観は、空が映り込むガラスを採用。建物のコーナーはカットして、コーナーサッシを配している。

 住戸プランは、全てワイドスパンとし、内廊下方式を採用。住戸内のカラーリングは白が基調だが、オプション仕様のマイスタイルデザインでは白と黒のデザインを採用しているのが特徴だ。天然石や天然木をふんだんに用いており、リビングドアや把手は本皮張りとしているのも目を聞く。

   

 オプション仕様だけで軽く1000万円は突破するだろうが、全体として富裕層のニーズを満たすのは間違いない。白と黒のカラーリングは、レベルが低いと陳腐なものになるが、この物件は洗練された白と黒だ。

 最高価格は1億7000万円台だが、すでに予約が入っているそうで、7000万円台〜9000万円台の高額住戸も人気を呼ぶのは必至だ。

 また、一般的なファミリー層でも下層階から中層階は坪単価200万円前後となりそうで、無理なく取得できる価格帯になりそうだ。

 販売事務所の接客コーナーも、ホテルのロビー・ラウンジか家庭のリビングを思わせるようなコーナーソファを設置しているのが面白い。接客を大切にしようという配慮だ。

ホスピタリティ高いサンライフの女性スタッフ

 余談だが、もう一つ、このマンションのいいところを紹介したい。接客レベルが高いということだ。

 モデルルームの案内をしていただいたのは三井不動産レジデンシャルの子会社・サンライフクリエーションの女性Mさんだったが、気さくな方で、一言、二言交しただけですぐ打ち解けて話すことができた。物件のディテール説明も的を射ていた。

 マンションの接客でもっとも肝心なのはこの点だ。いくら慇懃な態度をとっても、ホスピタリティの低い人はすぐ分かる。Mさんは、サンライフクリエーションの設立当時の数少ない社員の1人と聞いてなるほどと思った。

 断っておくが、サンライフクリエーションの女性スタッフの対応のよさは、この物件に限ったことではない。


「The Kashiwa Tower」内廊下(完成予想図)

この物件のホームページはhttp://www3.daiwahouse.co.jp/mansion/kanto/29000/kashiwa-t/sp.htmlへ

 

(牧田 司記者 2月14日)

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