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中古マンション再生 定義づけ・統一基準を


扶桑レクセルがバリューアップした住戸がある「成城ハイム」の外観


 前回、扶桑レクセルの「バリューアップ事業」について紹介したが、この種の中古マンション再生事業を展開している各社に一つお願いしたいことがある。定義づけを明確にして、事業名称を統一して欲しいということだ。そのほうがユーザーも分かりやすい。

 現在、この種の事業でトップ企業といえばインテリックスだろう。平成7年設立の新しい会社だが、昨年度の実績は約1400戸にのぼっている。ブランド名としてリノヴェックス≠用いている。昨年5月には東証2部に上場している。

 2番手、3番手は分からないが、関係者の間ではムゲンエステート(事業名称またはブランド名=リニューアルマンション)、アークフェニックス(リフォームマンション)などか上がっている。このほかトータルエステート(リノテック)、リビタ(リノベーション)、コスモスイニシア(リノベーション・リニューアル)などもある。今は行っていないが、昭和50年代の前半にこの種の事業を立ち上げた先駆者というべき田園都市(当時、田園都市計画)は「リフォームマンション」と呼んでいた。

 事業規模が小さければ名称などどうでもいいかもしれないが、これだけ一般に認知されてくると、明確な定義づけを行わないと混乱を招きかねない。

 単なる内装だけを新たにするのか、スケルトンにもどしてリニューアルするのか、給排水管はどうするのか、その他、耐震検査などはどうするのかなどについて各社が統一的な基準を示すべきではないだろうか。そうしたほうが市場は間違いなく伸びる。

 

(牧田 司記者 2月13日)

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