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三菱地所・NTT都市開発の大規模マンション 

レベル高い「パークハウスつくば研究学園」


「パークハウスつくば研究学園」完成予想図

 

それぞれのエキスパートが総力を結集 平均100平方b以上

 三菱地所とNTT都市開発は1月9日、茨城県つくば市で開発を進めている大規模マンション「パークハウスつくば研究学園」の記者説明会を行った。

 同マンションは、つくばエクスプレス研究学園駅から徒歩3分、UR都市機構が施行しているつくば市葛城一体型特定土地区画整理事業地で開発を進めているもので、24階建て全454戸の「けやきレジデンス」と、20階建て全96戸の「さくらレジデンス」からなる全550戸の規模。専有面積は約87〜115平方b。坪単価は約150万円の予定。設計監理は三菱地所設計、施工は鹿島建設。完成予定は09年3月。

 記者は、つくば市内のマンションを見学するのは久々だが、極めてレベルの高いマンションだ。両社とも茨城県内でマンションを分譲するのは初めてだが、おそらく大手デベロッパーが同県内で分譲する初めてのマンションだろう。

 基本性能・設備仕様が優れている。施工は鹿島で、免震構造とし、270ミリのスラブ厚、二重床・二重天井、逆梁アウトフレーム、オール電化などを採用。また、外構デザインは桂川デザイン事務所、共用部デザインはカフェ・カンパニー、レーモンド設計事務所、外構照明デザインはぼんぼり光環境計画がそれぞれ担当。

 三菱地所・柴垣譲常務が「各社の力を総結集したマンション」と説明したのも納得したし、会に出席したミキハウス子育て総研・藤田洋社長が「これまで105物件約7000戸について『子育てにやさしい住まいと環境』マンションとして認定しているが、このマンションもレベルが高い」と語ったのもうなずける。市内に住んだことがあるというNTT都市開発・大澤秀雄取締役住宅事業部長は「先進性、未来性が最大の魅力で、豊な自然も残っており、これらが共存するマンション」と胸を張った。

 モデルルームは3タイプで、レーモンド設計がデザインした110平方bのプレミアム仕様が素晴らしい。床はバンブー(竹)のフローリング、巾木から回り縁に至るまでほとんどの建具・面材にマホガニーが採用されているのが目を引いた。価格が7500万円ぐらいになる模様だが、申し込みが殺到しそうだ。

 このほか、基本タイプの縦長リビング・ダイニングの提案、家族のライフスタイルに応じた「+1」の提案もいい。

 現在、一般分譲に先駆け会員限定販売として63戸が供給され、50戸に申し込みが入っているという。立地条件からして都心方面からの集客は難しいと思ったが、2〜3割は都心方面の居住者という。CMキャラクターにカリスマ主婦≠フ三浦りさ子さんを起用したのは、さらに広域から集客しようという狙いか。

 一つだけ残念だったのは、世帯分離による親世帯か子世帯の入居を想定した専有面積が15〜20坪ぐらいのコンパクトなタイプがなかったことだ。平均居住面積が100平方b以上で、メインターゲットが子育て世代であることは理解できるが、駅近で、商業・業務施設が集積する立地条件を考慮すれば、多様なニーズを引き出せると思った。

 つくば市内では、プロパストが万博記念公園駅直結の全410戸の「ガレリア ヴェール」を予定しており、販売合戦が展開される。


左から三菱地所プロジェクト事業部部長・河合秀朗、ミキハウス子育て総研社長・藤田洋、三浦りさ子、NTT都市開発取締役住宅事業部長・大澤秀雄、三菱地所常務執行役員・柴垣譲の各氏


CMキャラクターの三浦りさ子さん

(牧田 司記者 1月10日)

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