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タカラレーベン 買い取り再販

「パルサージュ文京千石」 販売に確かな手応え


「パルサージュ文京千石」


 タカラレーベンが分譲を開始した買い取り再販の「パルサージュ文京千石」を見学した。

 物件は、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩10分、または都営地下鉄三田線千石駅から徒歩12分、文京区千石二丁目に位置する7階建て全39戸の規模で、同社の買い取り戸数は22戸。専有面積は約56〜91平方b、価格は3,988万〜7,878万円。坪単価は240万円。建物は今年7月2日に完成済みだ。施工は間組。

 当初の売主はフレンドステージ。立地条件からして坪単価300万円ぐらいで分譲されたと思われる。しかし、記者の相場観からすると、駅からのアクセス、袋路状の敷地形状からして坪単価300万円は高いとすぐ思った。大手ブランドでも早期完売は難しかったはずだ。設備仕様も坪300万円のそれではなかった。システムキッチンはジーマティックだが、その他建具・面材、設備は見劣りがし、全体としてグレード感に欠ける。用地高・建築費高をそのまま価格にオンした物件だと判断した。

 タカラレーベンがいくらで買い取ったかは不明だが、分譲単価は納得できる。坪240万円というのは中古並みの価格だ。同社は、一切手を加えていないというが、ここまで下げれば売れるだろう。事前の反響もいいという。

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 同社の買い取り再販物件には、このほか「シーズガーデン パラディス町田」(全109戸)と「フローレンス金町」(全54戸)がある。記者は両方とも分譲開始時に見学している。

 前者はシーズクリエイトが売主で、ロハス&頭のよい子が育つ家≠ェテーマのマンションだった。駅から徒歩18分とややあるのと、単価が180万円ぐらいでやや高いという印象を受けた。それでもテーマがしっかりしており、時間はかかるだろうが売れると判断した。

 結局、途中でタカラレーベンに売却し、同社はその後破綻した。タカラレーベンは7月から販売し、4カ月で34戸をほぼ完売した。再販価格は坪140万円台だから、かなり割安感があった。

 後者は、広島が本社の章栄不動産が当初の売り主で、首都圏進出第一号物件だった。こちらは商品企画に見るべきものがなく、販売には苦労するだろうと思った。記事にもしなかった。今年6月に竣工したが、45戸をタカラレーベンに一括で売却した。再販価格は坪135万円で、同社は販売に自信を見せている。

シーズクリエイト ロハス&頭のよい子が育つ家提案(2007/7/18)

(牧田 司 記者 12月2日)