RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >


不動産流動化事業のレアルシエルトが民事再生

 

 帝国データバンクの発表によると、不動産流動化事業で伸びていたレアルシエルト(新山勝己社長)が11月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。負債額は約131億円。

 同社は、2003年(平成15年)4月に設立。老朽化したビルやマンションなどをリニューアルし不動産ファンドなどに売却する不動産流動化事業を手がけ急成長。2004年9月期には約10億円だった売上高は2007年9月期には約173億円にまで伸長していた。

 しかし、物件取得に伴う有利子負債が膨らんでいたうえ、破産したノエルに約 3 億円の不良債権が発生したことで資金繰りが悪化、今回の措置となった。

◇    ◆    ◇

 記者は、同社については全く知らない。ただ、04年の売上高が10億円で、 07年には173億円に膨らんでいたことには驚かされる。3年間で売上が17倍に伸びるなんて、普通の事業では考えられないことだ。不動産流動化事業の実態が垣間見える。

(牧田 司 記者 11月27日)