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 三井不動産 「ララガーデン川口」 13日オープン


「ララガーデン川口」エントランス

 

 三井不動産は11月13日、埼玉県川口市の商業施設「ララガーデン川口」をグランドオープンする。開業に先立って11日、報道陣、招待客向けの事前内覧会を行った。

 「ララガーデン川口」は、JR川口駅からバス約6分、埼京線戸田公園駅から徒歩約25分、川口市宮町に位置する敷地面積約35.000平方b、鉄骨造3階建て延べ床面積約60.000平方b、96店舗の規模。事業用定期借によるもので、土地所有者は川口金属工業。

 同社の商業施設事業における「ライフスタイルパーク」シリーズの5施設目で、食品スーパー、スポーツクラブ、生活用品、アパレル・雑貨などの店舗で構成。ポケットパークやフードコートを設けるなど地域コミュニティの場としても利用できるようにしている。

 主な店舗は、店舗内装デザインに MTM インターナショナル及びフェルナンド・バスケス氏を起用した食品スーパーマーケット「ヨークマートフードセントラル」、「コナミスポーツクラブ」、「アカチャンホンポ」「ザ・ダイソー」「ユニクロ」「ホームファッションニトリ」「三越川口」、8店舗からなるフードコート「LaLa Kitchen」、9店舗の飲食モール「LaLa Dining」など。16店舗が埼玉県初。

 集客目標は年間約500〜600万人で、売上想定は年間約120億円。

 「ライフスタイルパーク」は、都市近郊生活者のライフスタイルの高度化・多様化に対応するため、スーパーや生活雑貨店などを核に、ファッションやレストランのほか、地域に必要とされるサービス機能などを集積しているのが特徴。

 現在、「トレアージュ白旗(神奈川県藤沢市、平成15年4月開業)」、「ララテラス南千住 (東京都荒川区、平成16年4月開業 ) 」、「ララガーデンつくば (茨城県つくば市、平成16年3月開業、平成17年 10月増床 ) 」、「ララガーデン春日部 (埼玉県春日部市、平成19年11月開業 ) 」を運営している。今年8月には仙台市の「ララガーデン長町」(平成21年秋開業予定)を着工した。

 ◇     ◆     ◇

 同社の矢継ぎ早のこのような施設の開発にはただただ驚くばかりだ。都心型商業施設を含め、この数年間で10カ所は見学している。

 例によって、このような商業施設は見ても全く分からないが、昼食に食べた「万豚記」の黒ごま坦々麺は間違いなく美味しかった。出来上がりを知らせるポケベル≠フようなものがビリビリ≠ニ鳴ったときは飛び上がらんばかりにビックリしたが…。

 興味を持ったのがスーパー「YORK MART」の「近郊農家の直送野菜売り場」だった。商売でもっとも大事な@コンプライアンスAアカウンタビリティBトレーサビリティ−−の3つを見たからだ。売り場には、さいたま市の野菜農家・高沢さんが応援販売のため立っていた。

 高沢さんは「この128円のサトイモは、スーパーなら220〜230円。みんな安いはずですよ。昨日の夜か今日の早朝に届けていますから新鮮だし、何よりも安心、安全。農薬などは農水省の基準よりはるかに低く抑えている」と語った。

 確かに、隣のスーパーで売られているものよりほとんどの野菜が安かった。ただし、キャベツだけは直送ものが158円で、スーパーは98円だった。(これでは勝負にならない。いくらトレーサビリティが大事だからといって、主婦は買わないだろう。「値段は高くても味は負けない」「形が悪いので値を下げました」などのコメントをつけたらどうだろう。これがアカウンタビリティだろう。スーパーとの事前の打ち合わせも必要かも)

 コナミのスポーツクラブでは、お願いはしなかったが、若い女性の広報担当者から「女性温浴施設」まで見せていただいた。「これって水着を着けるんですか」「イエ、イエ、男性と同じです」(そうですよね)

 
施設内


近郊農家からの直送野菜売り場(生産者の高沢さんご夫妻)

(牧田 司 記者 11月11日)