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3戸1エレベータ採用し居住性高める

東京建物「Brillia巣鴨 北山手賓館」


「Brillia 巣鴨 北山手賓館」完成予想図

 

坪単価は320万円 収納力高い「カスタムクロゼット」採用 

 極めてレベルが高くて割安のマンションを紹介しよう。東京建物が近く分譲を開始する「Brillia 巣鴨 北山手賓館」だ。

 物件は、 JR 山手線巣鴨駅から徒歩5分、または都営三田線巣鴨駅から徒歩3分の豊島区巣鴨3丁目に位置する14階建て全112戸の規模で、専有面積は約60〜100平方b、価格は未定だが、坪単価は約320万円になる模様だ。設計・施工は淺沼組。竣工予定は平成22年3月。デザイン監修はAA&SUN 。

 巣鴨駅から徒歩5分の高台、全戸ほぼ南向き、敷地の南側は道路を挟んで中・高一貫校の十文字中・高――この立地ならデベロッパー各社はいったいいくらの値を付けるだろうか。坪400万円は無理としても、おそらく坪350万円はつけるだろう。昨年、当欄でも紹介した同社の同じ駅圏の「Brillia 駒込染井」は坪370万円だった。「駒込染井」も絶好の立地で、単価は安いと思った。それよりも坪50万円も安い。

 価格を低めに設定したのは、最近の市況を考慮したためだろうが、記者は間違いなく売れると判断した。

 設備仕様は、専有面積が75平方b以上のプレミアム仕様と、75平方b以下のスーペリア仕様とに分かれている。双方には建具ドアの仕様が突き板とオレフィンシート張りか、天然石か人工大理石かの違いがあるが、スーペリア仕様も水準以上であるのは間違いない。盛り込めるものはほとんど盛り込んでいるといってよい。プレミアム仕様は「駒込染井」と同じ仕様だ。

 購入者の声を反映した「カスタムクロゼット」を採用しているのも特徴の一つだ。これは、通常、クロゼットの天井部分にダクトを通すために、その分天井高が2.1〜2.2メートルと低くなるが、「カスタムクロゼット」はダクトのルートをクロゼットの外に出すことによって、天井高を2.3〜2.4メートル確保したものだ。クロゼット内部も棚の高さを調節でき、ハンガーパイプの位置を工夫することで収納力を高めている。

 そして何よりも優れているのが、3戸1エレベータを採用して、居住性を高めていることだ。居室窓が共用廊下に面さないようにしているほか、 70 平方b以上の住戸は最低でも6.3メートルスパンを確保。全戸門扉・ポーチ付きとし、3面開口住戸を設定。セカンドバルコニー設置率を80.35%、浴室窓付き設置率を69.64%に高めている。

 現地の販売担当者によると、「文京区などで物件を探していらっしゃる方は『安い』と仰っていただいており、豊島区の方は『納得の価格』と仰っている」とのことだ。

 ユーザーの視点からすれば、このようなレベルの高いマンションを買わなければならない。過去最高の住宅ローン控除を最大限享受できるのはこのような物件だ。

(牧田 司 記者 11月4日)